デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

武装戦線~政府軍VS革命軍~

イメージ 1
『お前、俺にムカついてるだろ。その小さな憎しみが積み重なって戦争になるんだ』

いかにも低予算Vシネなタイトルに騙されてはいけません。

武装戦線~政府軍VS革命軍~」
(2005年/辻裕之監督)


かつてクロアチア外人部隊をたったひとりで殲滅させた伝説の傭兵「リヴァイアサン」がフィリピンにいるという。フリーライターの平川(北村一輝)はこの噂を追って、単身ミンダナオ島へ。しかし、キリスト教系の政府軍とイスラム教系の反政府軍MSIJ(モロ国家独立聖戦)の戦いは平川の想像をはるかに超えていた・・・。

うわあ、なんかいきなり話のスケールがでかいぞ。

ちゃんと現地ロケ行ってるし、協力者としてフィリピン海隊司令官やMBT(Marine Base Ternate)の司令官とかの名前が出てるじゃない(その分、国内ロケは「映画秘宝」編集部とかで安くあげてますが)。

銃火器の種類は少ないけどRPGとかは景気良くぶっ放してます。

あちこち気をつかって「ちょっと良心垣間見れる作りにしてみました」的な配慮が余計ですが、「そっち系映画」に対するオマージュが随所に見られ、製作総指揮OZAWAの心意気は十分伝わってまいりました。