デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

大笑い 三十年のバカ騒ぎ。 仁義の墓場/新・仁義の墓場

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『大笑い 三十年の馬鹿騒ぎ』


WOWOW深作欣二特集!1発目はこれ!

 

仁義の墓場(1975年/深作欣二監督)


伝説の厄ネタやくざ石川力夫の破滅的半生を渡哲也が狂演。

感情の赴くまま人も秩序も見境無くぶち壊す。

女房の遺骨をボリボリと齧り、ヒロポン中毒になって親分にすら手を上げる。

どこを切っても金太郎飴のように暗い、悲惨と陰惨をミルフィーユのように重ねた大傑作です。

27年後、果敢(無謀?)にもこのリメイクに挑んだのが、

 

「新・仁義の墓場(2002年/三池崇史監督)


石川力夫(劇中の役名は石松陸夫)を演じるのは岸谷ゼナ五郎。
爽快感の極北にある無常観がよく出ておりました。

新旧ダイブ比較は、やはりその衝撃度においてオリジナルの勝ちでしょうか。

石川力夫、享年30歳。その墓石に刻まれた文字は「仁義」。