うむむ・・これは真面目なミリタリー映画ファンは血管切れるだろうなあ。
「ローレライ」(2005年/樋口真嗣監督)
ヤマト+ガンダム+エヴァ・・・画コンテ協力で庵野の名前が。
荒唐無稽は大好きですが、外堀埋めなさ過ぎ。押井守(と伊藤和典)が「ロボットに乗って戦うおまわりさん」という荒唐無稽な設定にリアリティを持たせる為にどれだけディテールにこだわったかを思えば「手抜き」としか思えません。
あり得ない艦隊編成、意図不明なクーデター、CG丸分かりの戦艦、違和感ありありの合成・・・。
原爆搭載した爆撃機をあれだけ景気良く撃墜して原爆だけ無傷で海中落下?そもそも戦争中になんで「原爆」って単語使ってんだよ? 「新型爆弾」じゃないのか、まだ。
いや、それより何より脚本が「戦後民主主義」に毒されてないか?
「大人の起こした戦争に子供(妻夫木のことね)を巻き込んですまなかった」ってなんじゃそりゃそりゃ。妻夫木もその歳で子供とか言われて恥ずかしくないのか。
それでも佐藤直紀のスコアがそこそこなので、なんとなく観てはしまいます。観てはしまいますが・・・。
いっそ「海底軍艦」くらいまで突き抜けてくれればまだ観れるものになってたかも。