デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲

イメージ 1

たとえハズすと分かってても「電ノコ持った皮マスク」のジャケット見て素通りするわけにはいきません。

 

悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲」

(1989年/ジェフ・バー監督)


「2」をなかったことにして「1」の続編を作るという、「らせん」をなかったことにして「リング2」を作ったような、でも監督はトビー・フーパーじゃないぞ、な「異色作」。

ウリは「ゾンビ」のケン・フォーリーと売れない頃のヴィゴ・モーテンセン。「いけにえ」だと思わないで、ゾンビを蹴散らして生き残ったピーター(ケン・フォーリー)の暴れ旅番外編だと思えば結構楽しめます。

キングレコードも良心が咎めたのか、DVDは豪華特典満載。

関係者インタビューで構成されたメイキングは、現場の険悪さと、実は皆この作品を好きじゃない、という事がじんわりと滲み出ていてナイスです。

更に「片腕マシンガール」の井口昇監督、「地獄甲子園」の山口雄大監督、「呪怨」の清水崇監督によるオーディオコメンタリーが。

ほとんど作品については触れず、いけにえ「1」「2」の思い出話に花を咲かせ、トビー・フーパーうんこ事件」で盛り上がり、時折思い出したように画面に戻るものの、「だろう」「はずだ」「多分」と推理と憶測ばかりで、飲み屋の雑談レベルの与太話を繰り広げるという素敵な構成。

本編はしょぼしょぼでしたが、「エクスカリバー」をパロッた予告編(湖面から剣の代わりにチェンソーが出てくる)は滅茶苦茶かっちょ良かったです。