デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

悪魔の追跡

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問題です。「悪魔の~」始まる映画を5つ挙げよ。

即答できた方は人としてちょっと問題があるかもしれません(笑)。

70年代に巻き起こった「オカルト・ブーム」は、「悪魔の~」で始まる映画を大量に生み出しました。

しかし、本当の「悪魔」が出てくるのは稀で、大抵は精神か肉体(もしくは両方)が不自由な「人でなし」が大活躍する映画なのでした。

昨日、紹介した「悪魔のワルツ」は本当に悪魔が出てくる稀な作品です。

ついでなのでもう一本、悪魔が出てくる映画をご紹介しましょう。

「悪魔の追跡」

(1975年/ジャック・スターレット監督)

 

ウォーレン・オーツピーター・フォンダら四人がキャンピング・カーでバカンスに出かけたら、邪教集団の儀式(多分、黒ミサ)を目撃しちまって、さあ大変、というシンプルなストーリー。

逃げても逃げても追ってくる、だけじゃなくて数もどんどん増えてくる。終いにゃ街全体が邪教タウンなんじゃないかと思えるほど。

後半は、追いつ追われつの大カーチェイス。オカルトとカーアクションという苺大福のような取り合わせが斬新です(関係ないけど、エクソシストのリーガンがバイクに乗って猛スピードで追いかけてきたら物凄く怖いと思う)。

嫌ぁな余韻を残すエンディングもなかなか。荒野にポツンと生えている、骨格標本のように枝を広げた巨木のシルエットが偉いこと無気味です。