本日7月13日は「オカルト記念日」。
1974年(昭和49年)のこの日、オカルトブームの火付け役となった映画『エクソシスト』が日本で初公開。
オカルトという耳慣れない言葉に日本中が踊らされました。
ひとしきり後追い作が出尽くした79年に「ムー」が創刊されて、マニアの間に浸透・定着していきますが、今日に至るまで定義は曖昧なまま。
オカルトでまず思いつく単語と言えば「悪魔」。
「エクソシスト」以降、これでもか!というくらい「悪魔の」で始まる邦題が溢れかえりましたが、ここで言う“悪魔”が宗教的な悪魔を指していたのはレアケースで、大抵は「頭のネジが2-3本緩んで弾け飛んだ人でなし」を意味しておりました。
では、何が出てくれば「オカルト映画」なのか。よく分からない神秘主義的な要素(神と悪魔、邪教崇拝、呪術・魔術・占星術、スーパーナチュラルetc.)が入っていれば、とりあえずはオカルトなんでしょう。
「ローズマリーの赤ちゃん」「エクソシスト」「ヘルハウス」「オーメン」「サスペリア」辺りが大御所兼オリジン。
ここから2番煎じ3番煎じが生まれてくる訳ですが、中には本家以前の作品やパクリスペクトとでも言うべき熱いSOMETHINGを有した「おぉカルト!」なものも。
この頃のお気に入りオカルト映画を時系列に拾ってみると…
- 悪魔のワルツ(1971)※実は「エクソシスト」以前だった!
- デアボリカ(1973)※なんだこのスピード感。
- レディ・イポリタの恋人/夢魔(1974)
- 悪魔の追跡(1975)
- 魔鬼雨(1975)
- ディーモン/悪魔の受精卵(1976)
- 家(1976)
- センチネル(1977)※原作邦題は「悪魔の見張り」
- デビルズ・ゾーン(1978)
- マニトウ(1978)
どれも観終わった後に嫌ぁな余韻がつきまとう力作(傑作とは言わない)です。
やはり「マニトウ」がブームの集大成であり締めくくりだったような気がします。
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