“悪魔の雨が人間を溶かす”・・素晴らしいコピーです。
しかし何よりこの映画を好印象にしているのは、
「魔鬼雨」(1975年/ロバート・フュースト監督)
という邦題でしょう。現代は“THE DEVIL'S RAIN”で単に“悪魔の雨”。
担当者グッジョブです。偉いぞコロムビア映画。
異教徒の長(アーネスト・ボーグナイン)が、300年前に盗まれた教徒会員名簿でもある経典を追い求め、犯人の子孫を呪い続けるというスケールが大きいんだか小さいんだか分からないオカルトもの。
着眼は良いのですが脚本がとっちらかってまとまり無し。でも、ラストの魔鬼雨土砂降り人間ドロ溶けシーンでまあチャラでしょう。
ただでさえ“いい顔”のボーグナインは更に特殊メイクで“物凄くいい顔”に。
対するはウィリアム・シャトナー&トム・スケリットという宇宙船艦長コンビ。
悪魔に魅入られ邪教集団の仲間になると、目の部分か黒い窪みになって「ハロウィン」のマイケルみたいな顔になります。
中盤、ウィリアム・シャトナーもこの顔になるのですが、確かハロウィンのマスクはウィリアム・シャトナーがモデルだったはず。って事はこれ生ハロウィンじゃん!
この作品でデビューしたのがジョン・トラボルタで、オープニングにもしっかり名前がクレジットされています。
ただ、邪教集団のひとりなので、目玉無し・・誰が誰やら。写真下の男がトラボルタらしいのですが・・分からねぇよ!
ラストは70年代らしいバッドエンド。「悪魔の追跡」もそうでしたが、オカルト映画のバッドエンドは作品を嫌ぁな印象と共に記憶の襞に刻んでくれて嬉しい限りです(変態か?)。
※参考:「悪魔の追跡」→2008年5月9日
「オールスター闇鍋大宴会、遂に解禁。センチネル」
→2010年4月2日