
タイトルから放射能やらどっかの工場の不法廃棄物やらで巨大化した大クモを想像するかもしれませんが違います。
5000匹のタランチュラがうじゃらうじゃらと襲ってくるリアルな嫌々映画です。
「巨大クモ軍団の襲撃」(1977年/ジョン・“バッド”・カードス監督)
監督は以前ご紹介した「異次元へのパスポート」(そしてその筋では有名な怪作「ザ・ダーク」)を撮った人。
主演は「魔鬼雨」のウィリアム・シャトナー。

右は本編中一番ビビったシーン。
※私はトレッキーではないので意地でも「スタートレック」カーク船長の、とは言いません。「ハロウィン」マスクの元ネタの、でもいいのですがそれでは役者に対してあんまりなので、中をとって「魔鬼雨」にしました。
お話は簡単。アリゾナの田舎町に5000匹のタランチャラが観光に来て町壊滅。

今ならCG使ってちょちょいのぱですが、こちらの出演蜘蛛は全部ホンモノ。
1匹10ドル全部で5万ドル、総制作費の1割を掛けたお蜘蛛様の大行進。
ネタ的には「吸血の群れ」「スクワーム」と同じ箱に入ります。
有体な低予算B級映画ですが、デストピア魂溢れるラストカット(絵なんだけどね)が詩的な美しさを湛えていて十分合格な仕上がりになっています。

ついでなので、曼荼羅畑で取り上げたクモ映画をおさらいしておきましょう。
どれも捨てがたい逸品ばかりですが、タイトルに「選手権」と付けてしまったので優勝作品を決めねばなりません。
これはもうフルチ爺さんの「ビヨンド」しかないでしょう。

ストーリーと全く関係の無いタランチュラの襲撃シーンをしつこくしつこくしつこく映す。最高です。
★その他ご参考あれこれ。