今日のニューヨークの天気は竜巻。所により激しいサメが降るでしょう。
海上で発生したトルネードがサメを吸い上げながら上陸。空からサメが降ってくるという大馬鹿野郎なパニック映画「シャークネード」まさかの続編。
しかも、1作目より出来が良い!(この1点に於いて「ジョーズ」を超えた!)
「シャークネード カテゴリー2」
(2014年/アンソニー・C・フェランテ監督)
前作で街を救ったフィン(アイアン・ジーリング)は、別れた妻エイプリル(タラ・リード)とヨリを戻したものの、ちょっとPTSD気味。
著作「シャークネードからの生還」がベストセラーになったエイプリルはフィンとサイン会出席のため飛行機でニューヨークへ。
折しも眼前で発生したトルネードに舞い上げられたサメの大群が飛行機を直撃!
サメを吸い込んで大破するエンジン、はぎ取られた横っ腹から吸い出される乗客、代わりに突っ込んでくるサメ、操縦席に突き刺さったサメは正副パイロットを咥えたままフライング・ハイ・アゲイン。
操縦桿握りしめたフィンはニューヨークに強行着陸(お前、何者だよ!?)。
冒頭10分で「エアポート75」+「エグゼクティブ・デシジョン」なパニック祭り。
すっ飛ばされた操縦士が「フライング・ハイ」のロバート・ヘイズだったり、その役名がトワイライト・ゾーン「2万フィートの悪夢」でのウィリアム・シャトナーの役名・ボブ・ウィルソンだったりと細かいネタ振りも万全。
全編に渡って分かりやすい引用が豊富に散りばめられています。見つけてみるのも一興です。
で、ここから先はノンストップ。
一応、フィンと妹の旦那との和解とか、フィンに想いを寄せる幼馴染とかとってつけたようなドラマはありますが、ほんの添え物。飾り。おまけ。
フェリーの甲板は入れ喰いの餌場。野球はサメのため中止、地下鉄に乗れたと思ったら浸水+サメ+ワニの最凶コンボ。
「クローバーフィールド」に続いて“仏頭”となった自由の女神がボーリングの玉のように車を蹴散らし…。
飛行機でサメに片腕食いちぎられたエイプリルはライダーマン、いや、キャプテン・スーパーマーケットとして復活!
空で、陸で、地下で、そして再び空で。
相変わらず地上の物理法則は無視していますが、んな事ぁどーだっていいじゃないですか。
こんな芸当ができるのは花形満だけだと思う。
これだけ景気の良い(かつ大嘘な)風呂敷広げられて細かい文句言い垂れる奴はただの人でなしです。
大体、アサイラムが作ってアルバトロスが買い付けた映画がマトモな訳ないじゃないですか。
第3弾も期待しています。
第3弾のタイトルは「SHARKNADO3:OH HELL NO!」に決定。
直訳すると「シャークネード3/ありえねー!」って感じでしょうか。
舞台はワシントンDC。ホワイトハウスにサメが降る…。