『ここにサメ? トルネードなんて予報なかったぞ』
A shark here? The weatherman said nothing about a tornado.
ルイジアナの湿地帯。河の近くの空き地(パーク)にトレーラーを並べて暮らす貧乏集団(ケイジャンを二回り下品かつご陽気にした感じ)。
土地所有者の地代取り立ては厳しく生活はその日暮らし以前。
当然、支払いは滞納ぎみ。気の短い地主がキレて、住民一掃を計画。
『河の堤防ぶっ壊して人も車も全部流しちまえ』
計画は成功。大半のトレーラーは流され、パークは水浸し。
更に風力発電施設に接触した事で帯電したサメ(海から遡って来たのか?)もパーク内へ。
ドサクサ紛れに生存者殲滅(と証拠隠滅)を狙う地主×窮鼠猫を噛む貧乏人×腹をすかせた電気サメ。
三つ巴戦開幕。
「シャーク・ショック」(2017年/グリフ・ファースト監督)
「シャークネード」シリーズでお馴染みSyFy(サイファイチャンネル)制作のTV映画。
監督は「フライング・ジョーズ」「ゴースト・シャーク」「新アリゲーター 新種襲来」撮った人(「シン・ジョーズ」の製作・脚本も。最新作は「ナイトメア・ジョーズ」)。安心です(信じるなよー)。
いやあ、分かっちゃいましたが低予算。
カメラの前だけに降るスコール(しかもカメラの移動についていけない)とか実にいい感じ。
洪水に見舞われたパークとかそれなりに頑張ってはいます。水深の描写が超テキトーなのはご愛敬。
よく言えば水辺のトレマーズですが、劣化版「パニック・マーケット」の方が近いかも。
残念ながら、電気サメと言うアイデアは全く活かされておりません。ただ、サメを釣り上げるという対処法はナイス。
『ウィンチを使おう。サメをフックに引っ掛けるんだ。ビール樽に巻き付ければすぐにバテる。「ジョーズ」でクイントがやってた』
釣ったどー!
この“釣る”というアイデアはクライマックスでも機能しており、大笑いな見せ場を演出しております。
SyFy繋がりって事でシャークネード嫁、タラ・リードがゲスト出演。ちゃんとチェンソーも持っています(にしても痩せたなあ。変なダイエットとかしゃったか)。
日米ジャケット比較。
★ご参考【グリフ・ファースト監督の華麗なるプロフィール】
★こちらもどうぞ。
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本日のTV放送【13:00~BSプレミアム/プレミアムシネマ】