『俺以外にもお前を助けようと頑張っていた奴ら、心当たりあるだろ。(学園都市は)そいつらと少しずつ変えていけばいいんだ。勿論、俺も協力する』
『…うん』
「凄い…凄すぎる!」のAパートから、「可愛い…可愛すぎる!」のBパートへ。
見せ場の佃煮、クライマックスの絨毯爆撃。待った甲斐がありました。
「とある科学の超電磁砲T ♯14 竜王の顎(ドラゴンストライク)」(2020年5月15日深夜BS11放送/宮崎修治演出)
木原幻生・警策看取を倒し、エクステリアを自壊させても止まらぬ御坂の変異と膨張。
学園都市の暗黒面を吹き飛ばしたいという負の感情が能力を超えた何かを呼び覚まして爆発寸前。
イチかバチかの特攻をかまそうとする上条を制止する削板軍覇。
『削板…動けるのか?』
『問題ねぇよ。根性入れりゃ血は止まるし骨だってくっつく』
根性で骨はくっつかないと思いますよ、削板さん。
知り合いだから自分の手で助けてやりたい、という上条の意志を汲んだ削板が根性で特攻ロードを確保。
『ぶちかまして来い!…行け!』
通じるのか幻想殺し。しかし、上条の右手が御坂の操るエネルギー体(?)に触れた瞬間…。
もげて千切れて弾け飛ぶ右腕。と、その腕の先から現れたのは…竜!?
しかも、1匹じゃない。2匹、3匹、4匹…8匹!? 八岐大蛇かよ!
これが竜王の顎、ドラゴンストライク!?
8匹の竜は瞬く間に御坂の感情エネルギーを捕食。封印の解けた御坂は元通りに(ついでに上条の右腕もいつのまにか再生)。
『いやあ、いいもん見た。まさかドラゴンが出て来るとは。すげー根性だな。…いつか手合わせ願いたいぜ』
全裸御坂に黙ってジャージを羽織らせる上条もイケメンですが、別れの挨拶もしないで去ってゆく削板もまた。名コンビ誕生の瞬間。
Bパートはアフターフォロー。御坂妹は無事ゲコタ医師の元に運び込まれウイルス除去に成功。
前半で株爆上げした婚后光子も意識を取り戻して邂逅。自分を救出してくれたのが湾内・泡浮と知って大赤面。
『ど、どうしましょう、御坂さん。お二人を荒事に巻き込むなど、申し訳ないと感じなければいけないはずなのに…わたくし、嬉しい気持ちが止まらないのです』
駄目押しの爆上げ、婚后株ストップ高です。
黒子、初春、佐天の消された記憶は元通り。騒ぎの顛末は「テロリストの破壊活動阻止」という矛盾の起きにくい話にすり替えられ、すべてはなかった事に。
食蜂には食蜂なりの正義や信念があるのか。なら、いつか歩み寄る事も、と思いかけた御坂ですが、御坂の大会ボイコットが「屋台の食べ物に当たって終日トイレに籠っていた」というエスプリの効いた(?)理由に改竄されていたと知り前言撤回。
『よし、殺そう。食蜂操祈』
大覇星祭は残り競技を順調に消化。
クライマックスで佐天さんがバットを持たないのが残念でしたが、何と佐天さん、ぐるぐるバット競争に参加しておりました。
『バットの扱いならお手の物よ』
最終日、佐天を見つけた上条が借り物競争のお礼を(その様子を見て「あわわおよよ」と狼狽する御坂が可愛い)。
一計を案じた佐天が、上条をフォークダンスに誘い、コントのような芝居でその役を御坂に譲り(意図を察して止めに入ろうとする黒子を初春が抑え込むナイスアシスト)。
ガッチガチになって踊りつつ、助けられたお礼を言う御坂(ツン無しデレみまれ)。
最後は我慢できなくなった黒子のドロップキックで〆。
警策を倒した時と言い、今回は黒子キック大活躍でした。
彼女の蹴りってテレポートによる高角度キックなので、地面からジャンプするドロップキックと言うよりはコーナーポストからかますミサイルキックという感じ。
曲げた膝をヒットのタイミングで伸ばすのでインパクト大。谷津や木戸に似た伸びやかなキックだと思いますです、はい。
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★本日5月17日はデニス・ホッパーの誕生日。
代表作を選ぶのは困難ですが、今日のところはこの2本で。