デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

まず停まれ(笑)。 弾丸特急ジェット・バス

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全長約50m、定員180名。史上初の超大型“原子力エンジン搭載”バス、サイクロプス号のすちゃらか処女運行。
 
「弾丸特急ジェット・バス」
1976年/ジェームズ・フローリー監督)
 
当時ブームだった乗り物系パニック映画のパロディ…なのですが、引用が上手とは言えないので元ネタ知らなくても問題無し。
 
原子力を脅威と看做す石油会社が妨害を仕掛けてくるという設定も時代を感じさせて微笑ましい(今なら間違いなく環境保護団体が正義の名の元に実力行使してくるでしょう)。


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エンジンはフェイクですがバスは本物。しっかり道路を走ります。
 
ギャグはほとんどがダダ滑り。
 
たかが時速145kmで周りが音速のようなリアクション(ものが吹き飛んだり、ガラスが割れたり)になるのも変(「ファイヤーフォックス」かよ!)。
 
止まったら落ちる飛行機や線路上しか走れない列車と違い、路面走行のバスは本来停車自由なはずなので、全てのアクシデントを走行中に解決しようとするのは無理があります。


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それって必要か?な移動中車体洗浄機能と飛び出す万国旗。
 
停まれない理由が「ニューヨーク⇒デンバー ノンストップを謳っているから」だけというのはちと苦しい。「いいから、まず停まれ」(笑)
 
逆にツボだったのは、緊張すると気絶してしまう副操縦士とご陽気に歌い続ける即興弾き語りのお兄ちゃん。繰り返しギャグには弱い私です。


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ここ一番で100%役に立たない副操縦士と人の不幸を唄に乗せる即興ピアノマン
 
まあ、サイクロプス号を本当に作ってしまった時点でわたし的にはOKです。
 
同じ年、ロサンゼルス⇒シカゴを結ぶ大陸横断超特急シルバーストリーク号がシカゴ駅に突っ込んでいます。そして、この翌年、極地仕様装甲車ランドマスターが作られるのですが、それはまた別の話。


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