デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

狼よ静かに死ねとスライド警棒と痴漢の思ひ出

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「狼よ静かに死ね」で、決戦に赴くドニー・イエンが拳銃を返上するシーンで、「おいおい、丸腰で殴りこみか?」と思いましたが、ドニー先生は素敵な武器を持っておりました。

「スライド式スチール警棒」です。

私も学生時代、バイトで愛用しておりました。

バイト先は川崎の映画街。中途半端にお洒落になってしまった今と違い、25年前の川崎は三池監督が映画を撮りそうな、ちょいと素敵な空間でした。

ある日の事。最終上映が始まって、さてパンフレットの売上でも数えるべえか、と思ったら、通路の奥で絹を裂くような(←死語だな)女の悲鳴が。

通路の奥は女子トイレ。間髪を入れずトイレのドアを蹴り開ける音。間違いありません。痴漢です。

瞬間、私の脳裏にひとつの言葉が・・・・・・・「殴れる」

天が与えたもうた千載一遇のチャンス。カウンターを飛び越え様に腰の警棒を引き抜いて走りながらぶんと一振り。アドレナリン大逆流です。

しかし、痴漢は非常口を蹴破って外へ。表通りに出た時、奴の姿は完全に雑踏に飲み込まれておりました。

警棒を使うチャンスが巡って来たのはこの日が最初で最後。いやあ残念!

※関連:「やっぱ香港は熱い SPL/狼よ静かに死ね」→2008年7月12日