何を今更、な名作中の名作。
この期に及んで語る事なんかあるの?って感じですが、私、この映画のキモはアマンダ・プラマーだと思うのです。
「パルプ・フィクション」
(1994年/クエンティン・タランティーノ監督)
(1994年/クエンティン・タランティーノ監督)
オープニングのパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)のファミレス強盗シーン。
Any one of you fuckin’ pricks move and I’ll execute every motherfuckin’ one of you!
このハニー・バニーの威勢のいい啖呵がビシッ!っと決まった瞬間、間髪入れずミザルーがどーん!
この台詞を如何に「キメる」か、このタイミングこそこの映画のキモ。観客が「うわ、かっちょいい!」と思うかどうかの分水嶺です。
多くの人がこのオープニングで「やられて」しまった事でしょう(勿論、私も)。
この映画で誰か一人に賞をあげるとしたら、それはもう迷わずアマンダ・プラマーです。
余談ですが、終盤に繰り返される同じシーンのアマンダの台詞は、
Any one of you fuckin’ pricks move and I’ll execute every one of you motherfuckers!
同じフィルムを2度使わず、撮り直した上に微妙に台詞を変えています。この「遊び心」をどう受け取るか。噛めば噛むほど、な作品です。