デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

かっちょいいぞ、アマンダ・プラマー。 パルプ・フィクション

イメージ 1


何を今更、な名作中の名作。

この期に及んで語る事なんかあるの?って感じですが、私、この映画のキモはアマンダ・プラマーだと思うのです。

 


オープニングのパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)のファミレス強盗シーン。

Any one of you fuckin’ pricks move and I’ll execute every motherfuckin’ one of you!

このハニー・バニーの威勢のいい啖呵がビシッ!っと決まった瞬間、間髪入れずミザルーがどーん!

この台詞を如何に「キメる」か、このタイミングこそこの映画のキモ。観客が「うわ、かっちょいい!」と思うかどうかの分水嶺です。

多くの人がこのオープニングで「やられて」しまった事でしょう(勿論、私も)。

この映画で誰か一人に賞をあげるとしたら、それはもう迷わずアマンダ・プラマーです。

余談ですが、終盤に繰り返される同じシーンのアマンダの台詞は、

Any one of you fuckin’ pricks move and I’ll execute every one of you motherfuckers! 

同じフィルムを2度使わず、撮り直した上に微妙に台詞を変えています。この「遊び心」をどう受け取るか。噛めば噛むほど、な作品です。