デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

そんなにスカーフェイスしたかったのか? 太陽が弾ける日

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そうか、そんなにアル・パチーノが演りたかったのか、と目を細めてしまう大金かけたプライベート・フィルム。

「太陽が弾ける日」(2007年/横井健司監督)

小沢仁志芸能生活25周年記念作品です。

日本人とフィリピン人の混血孤児、トニー(小沢仁志)、マックス(小沢和義)、レイ(大山なつ)の3人がスラムからのし上がろうともがくお話。

もう、いきなりトニーですから(笑)。 最初の設定こそ「シティ・オブ・ゴッド」ですが、あとはまんま「スカーフェイス」(一部「ゴットファーザー」。締めは「龍虎兄弟」)。

「いつか俺たちを捨てた日本に行ってやる」とか言ってるんですが、トニーはコカインで大儲けしてるんだから、その金で偽造パスポート作って日本行きゃいいじゃん、という素朴な疑問も。

榴弾の着弾がドラゴン花火みたいなオレンジ色の火花なのも「うーむ」。

トニーとマックスが拳銃突きつけあってぐちゃぐちゃ言ってる間、襲撃部隊が入って来ないのも気になります。

WOWOW放送版(118分)を観たのですが、DVDは前後編で122分あるようです。

雰囲気は悪くないのですが・・・あれが倍近くになるのか・・・うーむ。

※参考:「スカーフェイス」→2008年1月18日
     「シティ・オブ・ゴッド」 →2008年7月27日