「M:I:Ⅲ」でトム・クルーズが顔は勿論、声紋まで電子コピーしてフィリップ・シーモア・ホフマンに変装するシーンがありましたが、
おいおい、そんな事できるんだったらトラボルタ、顔剥ぐ必要なかったじゃん!
仕事大好きFBI捜査官アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、爆破大好きテロリスト、トロイ(ニコラス・ケイジ)を執念でお縄にしますが、仕事の速いトロイは既にLAのどこかに細菌爆弾をセット済み。
場所を聞き出そうにもトロイは意識不明でぐーすかぴー。
どうする? 一緒に捕まえた弟なら何か知ってるかもな。お前、ちょっと務所潜入して聞き込みしてこい。
え?いいけど面割れてるじゃん。 そっか、う~ん、じゃ奴の顔剥いで移植しちゃえ。
という誰でも思いつく捜査のセオリーに則って、アーチャーはトロイの顔を移植、極秘任務で刑務所に。
なーんか顔が痛ぇなあ、と覚醒したトロイは鏡覗いて怒髪衝天。残ってたアーチャーの顔くっつけて関係者皆殺し。
いやもうここからはいい年こいてハラハラドキドキ。ハリウッド進出後のウー監督の仕事の中では間違いなく最高傑作。
基本設定が“360度突っ込み祭り”なのに、全く気にならない豪腕演出。
二丁拳銃、鳩、教会、スローモーション・・・ジョン・ウー印のフルコースです。