デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ジョン・ウー印のフルコース。 フェイス/オフ

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「M:I:Ⅲ」でトム・クルーズが顔は勿論、声紋まで電子コピーしてフィリップ・シーモア・ホフマンに変装するシーンがありましたが、

おいおい、そんな事できるんだったらトラボルタ、顔剥ぐ必要なかったじゃん!

 

フェイス/オフ
(1997年/ジョン・ウー監督)


仕事大好きFBI捜査官アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、爆破大好きテロリスト、トロイ(ニコラス・ケイジ)を執念でお縄にしますが、仕事の速いトロイは既にLAのどこかに細菌爆弾をセット済み。

場所を聞き出そうにもトロイは意識不明でぐーすかぴー。

どうする? 一緒に捕まえた弟なら何か知ってるかもな。お前、ちょっと務所潜入して聞き込みしてこい。

え?いいけど面割れてるじゃん。 そっか、う~ん、じゃ奴の顔剥いで移植しちゃえ

という誰でも思いつく捜査のセオリーに則って、アーチャーはトロイの顔を移植、極秘任務で刑務所に。

なーんか顔が痛ぇなあ、と覚醒したトロイは鏡覗いて怒髪衝天。残ってたアーチャーの顔くっつけて関係者皆殺し。

いやもうここからはいい年こいてハラハラドキドキ。ハリウッド進出後のウー監督の仕事の中では間違いなく最高傑作。

基本設定が“360度突っ込み祭り”なのに、全く気にならない豪腕演出。

二丁拳銃、鳩、教会、スローモーション・・・ジョン・ウー印のフルコースです。