デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

もはや世界遺産。 KISSアライブⅣ~地獄の交響曲

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昨日のジーン・シモンズ繋がりで。

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メルボルン交響楽団とKISS、その融合の一部始終を記録したライブビデオです。

ディープ・パープルやイングヴェイなど“元々クラシック寄り”なバンドならよくある話ですが、KISSは歌詞の大半がセックス絡みな下半身ロケンロールバンド。

どうなることかと思っておりましたが、これが「刺身にドレッシングかけたらマリネが出来た」的相性の良さでちょっとびっくり。

しかも楽団員全員KISSメイクという大馬鹿ぶりでノリも最高(このメイクで吹っ切れたんだね、多分)。

一部が通常のライブ、2部が少数の楽団員とアンプラグド、そして3部がフルオーケストラ競演という豪華3部構成。

正直、最初の「デトロイト・ロック・シティ」は「ダン池田とニューブリッド」従えてるみたいで違和感あったのですが、少年少女合唱団による「地獄の遺産」~「狂気の叫び」あたりで気にならなくなりました。

最期は紙吹雪吹き荒れる中、ロックの王国の国歌斉唱でフィニッシュ!

何十曲演って全て名曲、しかもこっちはまだ「ああ、あれも聴きたいこれも聴きたい」状態。こんなバンド他にありません。これはもはや世界遺産ユネスコに申請すれば通るんじゃねえか?)。

個人的には2部のアンプラグドがGOODでした(「ベス」はずっとテープ伴奏で歌っていて、今回初めて生ピアノで歌ったんだとか)。

にしてもオーストラリアのお姉ちゃんは綺麗だなあ。メタルバンドのコンサートって大抵マッチョなハードゲイみたいな奴ばっかりなのに、KISSは女性率が高い。しかも美人。仕込みかと思うほど。

この時(2002年)、エース・フレーリーが脱退していますが、穴を埋めたトミー・セイヤーは“エースよりエース”(笑)。また来日しないかなぁ。