デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

やさぐれた倦怠と緊張。 エース・フレーリー/オリジンズVOL.1

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今年427日に65歳の誕生日を迎えたエース・フレーリーの新譜が発売されました。

 

今回は自身のキャリア初のカバーアルバム。タイトルもストレートに、

 

オリジンズVOL.1エース・フレーリー

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 ORIGINS VOL.1ACE FREHLEY
 

前々作「ANOMALY」に収録されたSWEETFOX ON THE RUNがエラい事かっちょ良かったので、カバーアルバムは納得&期待大。収録曲は、

 
1. White Room (CREAM)
2. Street Fighting Man (THE ROLLING STONES)
3. Spanish CastleMagic (JIMI HENDRIX)
4. Fire And Water (FREE)
5. Emerald (THIN LIZZY)
6. Bring It On Home (LED ZEPPELIN)
7. Wild Thing (THE WILD ONES)
8. Parasite (KISS)
9. Magic Carpet Ride (STEPPENWOLF)
10. Cold Gin (KISS)
11. Till The End Of The Day (THE KINKS)
12. Rock And Roll Hell (KISS)
 

いがらっぽい、やさぐれた、それでいて肩に力の入らない、倦怠と緊張が綯い交ぜになったエースのボーカル。

 

1曲目のホワイトルームなんか(クラプトン・ファンには申し訳ないですが)、オリジナルより遥かに私好み。なるほど、こうなっちまうんだ、な名演です。

 

ジーンは確かにビジネスで成功しました。地位も名声も財産も手に入れました。反してエースは酒とドラッグに溺れ、約束ひとつ守れず、手にするはずだった栄光を自ら捨てて…。

 

ジーンとエース、どっちになりたいか(いや勿論どっちにもなれないのですが)と聞かれたら、迷わずエース。

 

好きなことを貫いているような気がするので。

 

エース・フレーリーローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト5位(200711月号)。

 

 ★前々作はこちら。


 
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