デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

秘密結社鷹の爪THE MOVIEⅡ~私を愛した黒烏龍茶~

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「島根ってのはなぁ、日本列島の根っこって意味なんだ。根っこは普段は地味で隠れているけれど、大地をしっかり掴んでるんだ。島根がしっかりしているうちは日本はいくらでも甦るんだよ!」

おお。かつて島根についてこれほど熱く語られたことがあったでしょうか。

秘密結社鷹の爪THE MOVIE供岨笋魄Δ靴森?龍茶~」(2008年/FROGMAN監督)

昨日の「意志の勝利」から“総統繋がり”って事で・・。

ネットと現実を同時に襲ったハゲタカ・ファンドMr.A。日本買占め転売を阻止するために立ち上がったのは鷹の爪団と島根県の人々・・・って「サマーウォーズ」じゃん!

流石、鷹の爪団。「マトリックス」の遅すぎるパロディと見せかけて、制作前アニメのアイデアを予見しているとは。

島根県吉田村では、皆ニックネームで呼び合うらしく、戦闘主任・吉田君の名前は“狼と踊る男”(笑)

TV放送版では何とオープニングに番組名「シネマ・エクスプレス」と「島根エクスプレス」をかけたオリジナル小ネタが! 芸が細かいなあ。

今回はネーミング・ライツを売りに出してサントリーが落札した結果、「私を愛した黒烏龍茶」となりましたが、製作時のタイトルは「島根は鳥取の左側です(仮)」。

企業CMネタ(プロダクト・プレイスメント)と世界平和ネタ(「大人の手は子供の涙を拭くためにあるんじゃあ」)がやや過剰で、人によってはちょっと鼻につくかも。

ところで、前作から引き続き使われているネタ「外資系OLの基礎体温表」ってどういうこだわりがあるんでしょう?

※関連:「ツボ(笑)。秘密結社鷹の爪THE MOVIE~総統は二度死ぬ~」→2010年1月12日