待てど暮らせどＤＶＤが出る気配が無いのでＶＨＳを購入いたしました（ったく何度目だよ、この台詞）。
「恐怖の報酬・完全版」（1977年／ウィリアム・フリードキン監督）
クルーゾー版の素晴らしさを十分認識した上で言いますが、この映画、「遊星からの物体Ｘ」「スカーフェイス」と並ぶリメイク成功例だと思います。
南米某国。ちょいと訳ありの食い詰め者の吹き溜まり。劇場公開版では、回想として短く挿入されていた各人の過去を完全版ではじっくり描写。
油田の火災を沈下するために劣化ニトロをトラックに詰め込んで道無き道を。
タンジェリン・ドリームの音楽がいい（公開時ＬＰ買いました）。トラックをチューン・ナップしていくシーンは出立気分満点。
そして、メイン・ビジュアルになっている吊り橋踏破（写真）。完璧な構図です。
興行的にはメタコケしちゃったみたいですが、妙に愛着あるんです、これ。
とっとと国内版ＤＶＤ出してください（フリードキンの音声解説必須）。
※参考［いいからＤＶＤを出せシリーズ］
「何故ＤＶＤがでない？ 探偵マイク・ハマー 俺が掟だ」→2008年8月23日
「ＤＶＤを出せ！今すぐ出せ！ マニトウ」→2009年12月4日
「ＤＶＤを出せ！今すぐ出せ！ ローリング・サンダー」→2009年12月10日
※関連：「前半長すぎ、と思ったけど撤回。恐怖の報酬(1953年版)」→2009年6月22日
