2007年といういささか古いデータですが、Total Film Magazineが「The Greatest Film Directors Ever」というランキングを発表しています。
1位はヒッチコック。以下、スコセッシ、スピルバーグ、ホークス、コッポラがBest5。
日本人では黒澤が11位、宮崎駿が25位、小津安二郎が33位にランクインしています。
上から50人眺めた所で『な、ない。マイ・フェイバリットなカーペンター、ロメロ、アルジェント、フーバーの名前が…。何よりウィリアム・フリードキンの名前が!』
50位以下を見るとようやく63位にカーペンター、77位にフリードキン、79位にロメロが顔を出します(アルジェント、フーバーに到っては100位にも入っていない)。
元々マイノリティなホラー監督は仕方ないとしてもフリードキンの77位は低すぎるだろ。
英国集計というのもあるかと思いますが、過小評価監督の筆頭のように思います。
そんなフリードキン痛恨の1本(短縮版で公開された挙句、権利関係の問題で永らくソフト化も再公開もできなかった)「恐怖の報酬」がオリジナル完全版でスクリーンに蘇ることになりました。
私の中では「物体X」「スカーフェイス」と並ぶ“オリジナル超え”ベスト3の1本。
11月24日から東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。未見の方はこの機会に是非。
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