デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

英国発「そのエンディングはどうよ?」50選

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久しぶりの英国TOTALFILMネタ。今回のお題は「まだ観ぬエンディング50選」(50 Movie Endings You've Never Seen)。

今では有名なエンディングも企画当初はこんな結末だったんだぜ!なランキングです。

第1位は「エイリアン」(1979年/リドリー・スコット監督)

元々マルチエンディングで有名な本作ですが、当初の結末は、“ノストロモ号離脱後、リプリーの頭を噛み切ったエイリアンがリプリーの声を使って地球と交信をする”というものだったそうです。

[原文]Originally, after escaping the Nostromo, Ripley was to be surprised by the xenomorph, which would proceed to bite her head off and start communicating Earth using her voice.

なんちゅーバッドエンドじゃ。しかし、この設定を踏まえた「エイリアン2」も観てみたかった気がします。

以下、目に付いたものを拾ってみると…、

第5位「博士の異常な愛情」(1964年/スタンリー・キューブリック監督)

博士の異常な愛情と言えば、作戦室でのパイ投げ合戦(写真2枚目)。このシーンが残っていたら、作品の評価が大きく変わっていたでしょうねえ。

いや、カットされて本当に良かった(笑)。そして、このシーンのオマージュが「アイアン・スカイ」で観られて本当に良かった。

第13位「ランボー」(1982年/テッド・コッチェフ監督)

寡黙なランボーが堰を切ったように心情を吐露して自首する男泣きのエンディングでしたが、当初企画では自殺の代替としてトラウトマン大佐に射殺される、というものでした。

なんちゅーバッドエンドじゃ。しかし、当初企画通り、人間凶器として町を全滅させた後、これまた当初予定のトラウトマン役であるカーク・ダグラスの手によって射殺され、続編は存在しない、というワン&オンリーな「ランボー」も観てみたかった気がします。

第20位「ゾンビ」(1978年/ジョージ・A・ロメロ監督)

テレビの安いヒーロー物のような曲に乗ってゾンビを蹴散らし、ヘリで飛び去っていくピーターとフラニー。どん詰まりワールドの中でギリギリの希望を託す名シーンですが、ロメロの当初脚本では、

“ピーターは拳銃で、フラニーはヘリのローターに首を差し出して自殺する”でした。

[原文]Romero had originally written that they DO kill themselves: Peter by shooting himself and Francine by sticking her head in the helicopter's rotor blades.

なんちゅーバッド(以下略)。ピーターはともかく、子供を宿したフラニーが自らヘリで首チョンパって…。

気が変わってくれて本当に良かった。

※全部読みたい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-movie-endings-you-ve-never-seen