いきなり身も蓋も無いですが、作品として褒める所はありません(きっぱり)。
が、しかし! 何ざましょこの妙な方向に振り切った豪華出演陣は。
「ボディ・バッグス」
(1993年/ジョン・カーペンター&トビー・フーパー監督)
3話オムニバスの「トワイライト・ゾーン」型短編集。
1話・2話の監督とMCをカーペンターが、3話の監督をフーパーが担当しています。
「第1話/ザ・ガス・ステーション」
深夜のガソリン・スタンドに殺人鬼がぁ!という実に凡庸なお話、なのですが、怪しい客役でウェス・クレイヴンが! ついでに死体(遺影)役でサム・ライミが!
「第2話/ヘアー」
薄毛を気にする中年男に悲劇がぁ!という侵略SF(?)、なのですが、主役の恋人がシーナ・イーストン! 増毛医院の医者がデヴィッド・ワーナーで看護婦がデボラ・ハリー(写真下。「ビデオドローム」から11年経っているとは言え、この老けようは何だ)!
「第3話/アイ」
事故った野球選手が眼球移植したら眼の中に変なものがぁ!という使い古された「瞳の中の訪問者」ネタ、なのですが、主人公がマーク・ハミル(拍手!)、妻がツイッギー! 主治医がロジャー・コーマン(消毒されるだけでも嫌)!
どうですか、お客さん。マーク・ハミル、ツイッギー、シーナ・イーストン、デボラ・ハリー、コーマンにクレイヴンにライミにフーパーにカーペンター!
あたしゃ何かの基金かと思いましたよ。We Are The B級 World。
話の合間に「いやあ、役者って楽しいなあ」的ハイテンションで顔を出す死体検視官(を装った死体)役のカーペンター(写真上)が一番の見所でしょうか。
心が博愛に満たされてとめどもなく溢れ出て困った時にどうぞ。