
得体の知れない体液垂れ流しながら、総入れ歯外した婆さんが甘噛み攻撃・・。
子供が見たら「うえぇん、怖気持ち悪可笑しいよお」と泣き笑うでしょう。
お帰りなさい、サム・ライミ。
「スペル」(2009年/サム・ライミ監督)
きっかけは些細な不親切。融資の返済猶予を断った銀行員(アリソン・ローマン)に老婆の呪いが!
3日以内に呪いを解かなければ地獄の使者ラミアがお迎えに来てしまう!
効果音ダーン!的なショック演出満載ですが、テイストは「死霊のはらわた2」。
口と鼻から壊れた消火栓の如く吐血するアリソン・ローマンは正に女ブルース・キャンベルです。
40年前にラミアを討ちもらした霊媒師が命賭けの降霊会・・という緊迫したシーンも依り代として用意された山羊のまったりした横顔で和みまくり(笑)。
原題は「Drag Me To Hell」(私を地獄に引きずり込んで)。剥き出しのB級感が堪りませんが、邦題の「SPELL」(呪文)も“いい感じ”です。
ちょいと意地悪なオチもライミらしい(ちゃんと伏線張ってるし)。
リメイク版「13金」作った人たちはこれ観て語り口の基本を勉強し直してください。
※サム・ライミの華麗なる初期作品はこちら↓(大して書いていませんが・・)
「キャプテン・スーパーマーケット」2008年3月6日
「マニアック・コップ2」(出演)→2008年5月28日
「クイック&デッド」2008年10月27日
「死者の書発見!死霊のはらわた」→2008年11月24日