『神様? そんなものはいない。あれはただの冗談だ』
盲目の年寄り相手に一仕事、楽勝だったはずなのに。
個人的には残念無念な仕上がりとなった「死霊のはらわた」(2013)の監督が再びサム・ライミ(製作)と組んだサスペンス・スリラー。
不景気の代名詞デトロイト。自堕落な母に見切りをつけて妹と共にカリフォルニア行きを夢見ているロッキー(ジェーン・レヴィ)は恋人マニーと友人アレックスの3人で空き巣稼業に明け暮れる日々。
そこに町外れのあばら家に住む盲目の老人が大金を溜め込んでいるという情報が。何でも娘を交通事故で失ったが、加害者が金持ちお嬢様だったので示談金がごっそり入ったらしい。
周りは無人。警察の巡回無し。相手は盲目の老人。楽勝じゃん。
…楽勝じゃありませんでした。
相手が凄腕で返り討ち、というだけなら40分で終わってしまいますが、老人側にも秘密があった…というのがスパイスになっています。
「暗くなるまで待って」逆バージョンかと思ったら「壁の中に誰かがいる」だったって感じです。
3人組のリーダー、マニーが持参した銃がお馴染みベレッタ92FS。こんなもの持ってくるから…。
老人がベッドの下に隠していたのはコルト・アナコンダ。1990年にコルト社初の.44マグナムとして発表された「MK-Vシリーズ」の大型リボルバー。
外観ではパイソンと見分けがつきませんが、内部構造がコルト・キングコブラを基調としている為、生産コストが安上がりなんだそうです。
心拍数上昇に一役買っているのが老人の目となっている愛犬。キング原作の「クジョー」を意識しているんだとか。
現在「ドント・ブリーズ2」が企画中。