『最後まで気を抜くな。油断すると神は奪う』(Never take things for granted. God will take it from you.)
『神は悪人?』(Is God bad?)
『神は公平だ』(God is fair)
前作では『神様? そんなものはいない。あれはただの冗談だ』(God? There is no god. It's a joke.)
とか言っていたと思いますが、宗旨替えでもしたんでしょうか。
「ドント・ブリーズ2」(2021年/ロド・サヤゲス監督)
強盗返り討ち事件から8年後。盲目の男ことノーマン・ノードストローム(スティーヴン・ラング)はデトロイトの片田舎でお年頃の娘フェニックスと二人、静かな生活を送っておりました。
ん?娘?
その静かな生活を破壊しに来た謎の武装集団。
前回の様な馬鹿な若者たちではありません。軍隊経験のある(加えて人殺しなんぞ屁とも思っていない)猛者揃い。
相手が悪かったと言う事に変わりはありませんが…。
彼らの目的は一体…ってこれ以上はネタバレになるので割愛。
代わりにノーマンの得物について少々。
前作ご紹介の時にノーマンの得物はコルト・アナコンダと書きました。出典はimfdb(Internet Movie Firearms Database)だったのですが、改めて見たらコルト・パイソンに修正されておりました。
本作の得物もコルト・パイソン表記なのですが、う~ん、本当にそうか?
冒頭、フェニックスが受けるサバイバルテストで一瞬映る銃も、ノーマンがテーブルの下に張り付けておいた銃もシリンダー・オープナーの形状がコルトじゃなくてS&Wです。
因みにシリンダー・オープナーはコルト社では(シリンダー)ラッチ、S&W社ではサムピースと呼ばれています。
一瞬、S&W M686かと思いましたが、バレル(銃身)上部に空いた四角い穴(ベンチレーテッドリブ)はパイソン独自のシルエット。
これって、アンダーラグによる重量増加で、射撃時の跳ね上がりを抑え、弾頭により強い回転を与えられると言われているパイソンと、トリガーコントロール上は有利とされているS&Wの長所を組み合わせた究極のハイブリットリボルバー“スモルト(SMOLT)”なんじゃないでしょうか。
とここまで引っ張っておいて何ですが、どうも正解はトルコのメーカーEKOLの空砲銃VIPER4.5みたいです。
く、区別がつかねぇ。イジェクター・ロッドがやや短めな辺り、それっぽい感じはいたしますが…。
映画の話に戻りますと、ゴジラの善玉化的違和感をどう消化するかによって評価が変わって来るかと。
私は…う~ん、やや消化不良。
ただ、最後を「名乗り」で〆た点は評価せざるを得ません。
★1作目のおさらいはこちらから。
★本日4月7日は特殊メイクアップアーティスト、スタン・ウィンストン(1946~2008)の誕生日。
関わった名作話題作数知れずですが、本日はメジャーからはちょっと外れた作品をご紹介。