蘇ったジェイソンの目がクローズ・アップ。すると上手からフレーム・インしてきたジェイソンがカメラに向かってマチェーテ一閃!
うわっははは。お前はジェームズ・ボンドか?・・合格!
「13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた」(1986年/トム・マクローリン監督)
ジェイソンを倒したものの心を病んで精神病院に入った少年トミーが、成長して自らの悪夢に決着つけるため病院を脱走・・ってほとんど「ファンタズムⅡ」・・ああ、でもこっちのが先だ。ガメたなコスカレリ。
思わずサブタイに“ジェイソン四十八手”と付けたくなるくらいの暴れっぷりが見事。
お馴染みのマチェーテは勿論、鉄柵からダーツまで起用に使いこなし、素手ゴロもOKというガチンコ・ファイターぶりを見せてくれます。
特に頭部を両手で挟んでの“合掌捻り”や仕事人・伊吹五郎ばりの“背骨折り(腰骨外し)”は日本遠征の下準備かと思わせる荒業です。
(マチェーテを日本刀、ダーツをかんざしだと思えば、一人必殺仕事人だな)
「どう思う?」
「僕らも死ぬんだよ」
「…大人になったら何になりたかった?」
というキャンプ場の男の子の会話が刹那的で妙に好き。