デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

「冥土へ行きな!」(笑) サスペリア・テルザ/最後の魔女

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『ちょっと待ちな!』『冥土へ行きな!』


よもやアルジェントの映画で、しかも西洋の魔女をテーマにしたオカルト映画で、このような日本語を耳にする日が来ようとは。

長生きはするもんです。

 

サスペリア・テルザ/最後の魔女」

(2007年/ダリオ・アルジェント監督)


サスペリア」から始まる魔女三部作大トリ(第2部は「サスペリアPart2」ではなく「インフェルノ」です。念の為)。

世評はボロカス。確かに、あの極彩色は影をひそめ、シモネッティの音楽も伴音の域を出ず、肝心な事は台詞やイラストで説明しちゃうくせにゴアシーンだけは過剰に丁寧・・。

アーシアは泣き叫んでばっかだし、母ちゃんは近所のスーパーで大根買っていそうな(あるいは近所のパン屋でパン焼いていそうな)まあるいおばさんになってるし・・。

うええ、これがダリア・ニコロディ?! これが「ザ・ショック」の妖艶母?

終わった・・何もかも(by力石徹)。

が、しかし! こんな訳の分からない映画、アルジェント以外の誰が撮れます?

ただの喧嘩では?なチンピラの小競り合いやフーリガンもどきの暴動を散発的に見せるだけで、“ローマ壊滅”と言い張る度胸。

どこの飲み屋の慰安旅行ですか?なパンキッシュ&ゴスロリ&ケバケバ姉ちゃん軍団を魔女と言い張る大胆不敵。

これぞアルジェントではございませんか(ちゃんと“名物”ウ●風呂もあります)。

ってか、ウド・キアの口からスージー・バニヨンの名前が出ただけで俺的には満足よ。

※参考:「ザ・ショック」→2008年5月16日
    「サスペリア(の特典DISCのジェシカ・ハーパー)」
     →2008年5月29日

    「サスペリアをハリウッド・リメイク?ちょっと待て!」
     →2008年8月19日