“さあ奥さん、今日ご紹介するのはこちら。携帯用全自動首ちょんぱマシーン「だりお君」だよ”
使い方は簡単。このワイヤーの輪の部分を相手の首にかけてスイッチを入れるだけ。
本体に内蔵された強力なモーターがぎゅいーんとワイヤーを巻き取って・・ほーら、簡単に首が切断できるでしょ。小さいから携帯にも便利。
今日は特別に付け替え用ワイヤーを2本付けてお値段なんと・・。”
という優れモノの小道具が大活躍する職人ホラーが、
「トラウマ/鮮血の叫び」
(1992年/ダリオ・アルジェント監督)
ビデオ・パッケージには、“「サスペリア」「フェノミナ」に続く美少女虐待三部作完結編”という景気のいい文字が。
そんな三部作があったのか。ジェシカ・ハーパー、ジェニファー・コネリーに続く3番目の犠牲者は・・監督の愛娘アーシア。
拒食症のオーラ(アーシア)は、降霊会の日に霊能者の母と父が惨殺されるのを目撃。以来、彼女の周りで死体(と言うか生首)がごーろごろ。
もう全編、切り株絵巻。切り立ての首が喋ったり目が見えたりする描写は「フェティッシュ」や「吐きだめの悪魔」でもありましたが、こちらはさらに凝っています。
女医さんは首だけになっても犯人の手がかりを告げる「ダイング・メッセージ」を。
ブラッド・ドゥーリフは首だけでエレベーター・シャフトを落下しながら両目見開いて大絶叫(写真下)。さすが世界最強の切り株映画「エクソシスト3」に出ているだけの事はあります。
アーシア母役はキャリー母のパイパー・ローリー(出てきただけで怖い)。
アルジェント監督は、娘脱がしたくらいじゃ飽き足らなかったようで、続く「スタンダール・シンドローム」で娘を再三レイプするという鬼畜の所業を見せています(愛情の深さを感じますね)。
※参考:「サスペリア」→2008年5月29日/2008年8月19日
「サスペリアPart2」→2008年8月20日
「サスペリア・テルザ/最後の魔女」→2010年7月9日
「インフェルノ」→2010年7月21日