デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

これは便利だ。 トラウマ/鮮血の叫び

イメージ 1


“さあ奥さん、今日ご紹介するのはこちら。携帯用全自動首ちょんぱマシーン「だりお君」だよ”

使い方は簡単。このワイヤーの輪の部分を相手の首にかけてスイッチを入れるだけ。

本体に内蔵された強力なモーターがぎゅいーんとワイヤーを巻き取って・・ほーら、簡単に首が切断できるでしょ。小さいから携帯にも便利。

今日は特別に付け替え用ワイヤーを2本付けてお値段なんと・・。”

という優れモノの小道具が大活躍する職人ホラーが、

「トラウマ/鮮血の叫び」

(1992年/ダリオ・アルジェント監督)


ビデオ・パッケージには、“「サスペリア」「フェノミナ」に続く美少女虐待三部作完結編”という景気のいい文字が。

そんな三部作があったのか。ジェシカ・ハーパージェニファー・コネリーに続く3番目の犠牲者は・・監督の愛娘アーシア。

拒食症のオーラ(アーシア)は、降霊会の日に霊能者の母と父が惨殺されるのを目撃。以来、彼女の周りで死体(と言うか生首)がごーろごろ。

もう全編、切り株絵巻。切り立ての首が喋ったり目が見えたりする描写は「フェティッシュ」や「吐きだめの悪魔」でもありましたが、こちらはさらに凝っています。

女医さんは首だけになっても犯人の手がかりを告げる「ダイング・メッセージ」を。

ブラッド・ドゥーリフは首だけでエレベーター・シャフトを落下しながら両目見開いて大絶叫(写真下)。さすが世界最強の切り株映画「エクソシスト3」に出ているだけの事はあります。

アーシア母役はキャリー母のパイパー・ローリー(出てきただけで怖い)。

アルジェント監督は、娘脱がしたくらいじゃ飽き足らなかったようで、続く「スタンダール・シンドローム」で娘を再三レイプするという鬼畜の所業を見せています(愛情の深さを感じますね)。

※参考:「サスペリア」→2008年5月29日/2008年8月19日
    「サスペリアPart2」→2008年8月20日
    「サスペリア・テルザ/最後の魔女」→2010年7月9日
    「インフェルノ」→2010年7月21日