本題に入る前に一言…《ガメたなアルジェント!》
ちゃんとカーペンター先生に仁義は切ったんだろうな。
自ら期待のハードルを上げるとは何と前のめりな。
という訳で、ダリオ・アルジェントが新作を発表しました。
英題「Dark Glasses」(伊題「Occhiali neri」)←意味はどっちも「黒メガネ」。
舞台はローマ。セロの弦で絞殺を繰り返すシリアル・キラーの標的にされ、事故により視力を失ったダイアナ(イレリア・パストレッリ)が、盲人協会のリタ(アーシア・アルジェント←完全に親父とセットだな)と中国人孤児のチンと協力して犯人を追い詰めて行く話のようです。
最近のアルジェントは「ジャーロ」(2009)にしろ「ドラキュラ」(2012)にしろ、キレもケレンも今ひとつふたつみっつで、歯がゆいものがありましたが、今回は
- 「サスペリアPART2」を思わせる絞殺シーン
- 「3匹の蝿」を彷彿とさせるカークラッシュ
- 「わたしは目撃者」と重なる盲人と子供のコンビ
など、セルフ・オマージュなカットがあって「原点回帰か!?」な雰囲気も(まあこれまでもそうやって騙されてきた訳ですが…)。
…期待します!(強引な〆)
イタリア公開は2月24日。日本はビデオスルーだろうなぁ…。
★予告編はこちら。
★ちょっとガッカリ…でも観るんだよ!な最近のアルジェント。
★不器用さも味のうち、な若き頃のアルジェント。
★本日2月19日は岡本喜八監督(1924~2005)の命日。
深作欣二と並んで何かにつけて引用してしまう高登場頻度の監督ですが、今回はこの2本立てで行きましょう。