1作目2作目(ダリオ&ランベルト)のイケイケゾンビホラーを期待すると激しく肩透かしを喰いますが、全く別物と割り切って観れば実に趣のあるオカルト・ホラーの秀作です。
「デモンズ3」(1989年/ミケーレ・ソアビ監督)
デモンズ1.2との関連はゼロ。原題は「LA CIESA」。“教会”です。
中世。チュートン騎士団の魔女狩りによってひとつの村が全滅。
「埋めろ!そして魔女が蘇らぬよう封印として教会を建てるのだ!」
入口がひとつしかない巨大な教会には秘密の“仕掛け”(悪魔が蘇ったり疫病が発生した場合、門を閉ざしスイッチひとつで自壊する)が。
そして現在。功名を逸る書士が地下の封印を解除。閉ざされる門、解き放たれる怨念。自壊システムの起動方法を知っていた神父は古文書を切り裂いて死亡。
登場人物の整理が今ひとつで、時間経過と共に放ったらかしの人が出てきちゃうのが難ですが、雰囲気系オカルトとしては十分及第点です。
慎み深いホラーとでも言いましょうか。派手派手ゴアゴアが好きな人には物足りないかも。
婆さんが爺さんの生首で教会の鐘乱れ打つシーンは心が震えましたが・・。
アングルの採り方が上手い。大仰なからくりと崩壊も迫力。案外“ピラミッドものマニア”の人には受けるかもしれません。
アーシア・アルジェント(推定14歳)がエライこと可愛い。
※上段写真の真ん中は「デモンズ2」の時のものなので11歳くらい。どこであんなビッチ顔になってしまったんだろう。
★騎士団と言えばテンプル騎士団↓もお忘れなく。