
“普段は拗ねる→泣く→無気力と段階を踏むのに2段階すっ飛ばした!”
「そうだ、今からでも遅くは無い。俺の王子様にならないかい? 俺は完璧に君を守ってみせるぞ」
「邪魔者は消したわ」
「妹が兄を想う力は無限大なの!」
突発性自爆鬱の母、庇護を提案するホモ科学教師、交際を正当化するためにあらん限りの権力を発動する姫、そして、兄を強奪し駆け落ちを迫る妹。
いやあ、塔の魔女vs工房の魔女という対立構造はどこに行ってしまったのでしょう。
「ウィッチクラフトワークス/第6話・多華宮君と愛の試練」(2014年2月8日BS11放送)
仄きゅんの第一の封印が解けて一時的に具現化した白姫(エヴァーミリオン)の桁外れな一撃で火々里邸倒壊(前回)。
仕方なく仄と綾火の同棲場所は仄の実家・多華宮家へ。
朝の日課である“お兄ちゃんの寝起き急襲”を敢行しようとした妹・霞でしたが、一足先に綾火が馬乗り(写真1枚目)。
朝から修羅場(平和だなぁ…)。
綾火を家に迎えた母・小町を霞がなじると母速攻で人生全放棄の抑鬱状態突入(写真2枚目)。
学校では生徒会会長をリーダーとする火々里綾火親衛隊が仄の処分をめぐって喧々囂々。
「あんたが解決しなさい!」と事態の収拾を押し付けられた生徒会顧問の化学教師・深影恭一郎(みかげきょういちろう)。
彼は理事長直轄の魔法使いでホモでした(写真3枚目)。
周囲の雑音が鬱陶しくなった綾火は全校生徒を体育館に緊急招集。姫の特権である生殺与奪権を発動して現生徒会長をリコール、その場で後任に仄を指名。自らも副会長職に。
これで学園ヒエラルヒー上、仄は理事長に次ぐ権力者となりました(なんですとぉ!)。
交際を正当化するため(だけ)に学園人事を発動させる姫。Vサインが病んでます(写真4枚目)。
この強権人事に妹・霞が半狂乱。
猛獣用麻酔弾であやかを眠らせ、仄強奪。お手製のハリボテグライダーで恋の逃避行。
勿論、綾火が黙って見送るはずもなく…。市街上空大空爆戦。被害甚大。
塔の魔女出番無し(メドゥーサとKMM団は多華宮家でまったりお茶会)。
霞の妹パワーに感心した綾火は「あたしもちょっと妹やってみようかしら」。
仄にそれは無理と諭されると「じゃ、多華宮くんの姉でいいわ」。
「試しにあたしの事をお姉ちゃんて呼びなさい」
鬱(百合)、ホモ、兄萌え、姉萌え(強要)…。どこに行く気だ、このアニメ(勿論どこまでもついていきます!)。
お話はハチャハチャですが、映像表現は精緻。
車がファンシーショップのウィンドウに横転しながら突っ込んでくる超スローモーションの巧さ。
スローだから、店内にKMM団のぬいぐるみが陳列されている事に気づける親切設計でもあります。
こうして改めて展開を書き連ねてみると、半端無い密度ですね。「キルラキル」の向こうを張る鬼スピードです。
妹萌えの人は「妹ちょ」なんかより本作を観る事をお薦めします。