デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

最終三部作突入! ウィッチクラフトワークス♯9-10

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「魔法は使えないはずなのに…何故だ?!」

「…ただの跳び膝蹴りよ」

ジャンボ鶴田か、沢村忠か。綾火さんは生身でも強かった。

ウィッチクラフトワークス/第9話・多華宮君と終わりの魔女、第10話・多華宮君とウィークエンド・前編」(水島努監督)

最終三部作(平成ウルトラマンみたいだな)に突入、現時点のラスボス、ウィークエンド(写真一番上)が登場。

中の人は平野綾。期待半分、不安半分でしたが、上々です。この人やっぱ巧いわ(リアルな人格はちょっとアレですが…)。

9話10話は、街と工房の魔女の関係を分かりやすく説明してくれる解説回という側面も。

まず、絶大な魔力を持つ工房長(冬月市の場合、綾火の母、かざね)が街と契約を結び、町全体に一種の結界を張ります。

街で魔法による攻防(破壊活動含む)が成された時は、人間に危害が及ばないよう工房長の魔力を切り崩してこれを防御・修復します。

結果、街でどれだけ魔女が暴れても人間が死ぬことはないというわけです。

かざねの魔力の保有量は膨大なので、ビルのひとつやふたつ倒壊しても痛くも痒くもありません。では、もし、街全体が同時に攻撃されたら…。

ウィークエンドの仕掛けた爆弾魔法が冬月市全土で爆発。瓦礫の山と化す冬月市。

街(と言うか住民)を守るため、魔法を使い果たし幽閉されるかざね。同時に工房の魔女は全員魔法を使えなくなり…。

かざねの魔力が戻る(再チャージする)まで約1週間。

その間に仄(の中に眠る白姫エヴァーミリオン)を奪取すればウィークエンドの勝ち。守りきれば綾火たちの勝ち。

人質の全身に爆弾を巻きつけ、仄の引渡しを迫るウィークエンド。魔力を封じられた工房の魔女に勝機は。

一方、自らが街と契約する決意をする仄。

これまでのキャッキャウフフから一転したドラマチックな展開。

日常系ラブコメも大好きですが、折角の非現実設定なんですから、これくらいの盛り上がりはないと。

ウィークエンドの刺客・ジブラルタアルを跳び膝蹴り一発で粉砕した綾火、霞から「家賃分は働け!」と脅されてしぶしぶ協力するたんぽぽ率いるKMM団(←この子たちは塔の魔女なので魔法が使える)、かざねを倒した魔女を喰ってみたいと独自に行動を開始したクロノワールシュヴァルツ・シックス。

同時進行する総力戦は見応えがあります。

残すところあと2回。楽しみです。