デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

桜井浩子万歳! 怪奇大作戦/恐怖の電話

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脚本:佐々木守、監督:実相寺昭雄特技監督大木淳、ゲスト女優:桜井浩子と言えば、封印作品「遊星より愛をこめて」のカルテッドですが、全く同じ顔ぶれで作られたのが、

怪奇大作戦/第4話・恐怖の電話」

(1968年10月6日放送/実相寺昭雄監督)


すみません、昨日の流れで連投です。

冒頭、黒電話がジャーン! ハート・アタックな音です。昔からこの音が嫌いでしたが、電子音に慣れた今ではさらに嫌々感倍増。

しかも電話に出たお父さんが直後火柱!全身松明!

強迫観念的なベル音+人体不自然発火・・これで電話を好きになる奴がいたらただの変態です。

そして本編の恐怖感を煽っているもうひとつの要素が桜井浩子

彼女の漆黒ストレート・ロングな髪型は正にホラーのアイコン。

陰気・蒼白・病的な表情もいい感じ。

電話局の回線接続の大写しがそれだけでサスペンスフル(後にゴジさんが「太陽を盗んだ男」で同様のシーンを撮っていますが、電話取ったら火達磨という要素がある分、こちらの方が緊張感アゲアゲです)。

“小笠原返還”という時代を切り取る素敵なキーワードも見過ごせません。

終戦時のドサクサに紛れて小笠原に隠した財宝類を独り占めするために戦友を片っ端から燃やしていた電気技師が犯人なのですが、個人的には犯人の持っていたピストルが“南部十四年式前期型”だったのが好感度大でした。

※参考:「やはり欠番か‥。ウルトラセブン/遊星より愛をこめて」→2011年3月13日