デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼:森田芳光。 ピンクカット/太く愛して深く愛して

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森田芳光監督がお亡くなりになりました。

12月20日。急性肝不全。61歳。

若いですね、まだ。有名作や最近作は誰かが取り上げると思うので割愛。

私的森田ベストは商用デビュー作「の・ようなもの」と、「家族ゲーム」…と同じ年に作られた、

「ピンクカット/太く愛して深く愛して」

(1983年/森田芳光監督)


にっかつロマンポルノです。タイトルはサントリーのCM「少し愛して、長く愛して」大原麗子×市川崑)から。

この前に「(本)噂のストリッパー」という作品もありますが、アッパーなテイストの本作の方が私好み。

決め手は「の・ようなもの」に続く伊藤克信の能天気な怪演(いや単に下手なだけなのですが…)。

そして、ポルノ界の聖子ちゃん・寺島まゆみと、ポルノ界の百恵ちゃん・井上麻衣、夢の(?)共演(豪華だろ! 個人的には理容室で風俗を始めちゃう山口千枝が好み)。

お話は実にたわいのないボーイ・ミーツ・ガール。

キメ台詞は「“の”の字書いて“ハッ”」

試練はフロント・ホック・ブラの攻略(笑)。馬鹿ですねえ。

実のところ「家族ゲーム」を何度も観ようとは思わないのですが、本作と「の・ようなもの」は、周期的に観たくなります。“しんとと、しんとと”の合いの手と共に。

ご冥福をお祈りいたします。



…にしてもどうして年の瀬ってのはこうも訃報…だぁ!上田馬之助がぁ!(つづく)