『約束したんだ。ミサトさんと。君を…助けるって』
12巻から待つこと2年と7ヶ月。遂にお話はクライマックスへ。
「新世紀エヴァンゲリオン第13巻」(貞本義行著)
どこまで話が進んだかと言えば、旧劇場版の「Air」が終わって「まごころを君に」へ移行する辺り。
基本、旧劇場版準拠ですが、細かいアレンジが施されていて、これが全体の印象をいい感じに上向かせています。
旧劇場版では、すっかり腑抜けになったシンジは戦う意味を見出せず、結果アスカは単独で量産機9体と戦い、2号機ははらわた抉り出される凄絶な最期を遂げてしまいました。
が、こちらのシンジは一味違います。
絶体絶命のアスカの前にミレニアム・ファルコンの如きタイミングで現われ、瞬く間に敵を殲滅。正に白馬の王子様。
『まったくトロいんだから。どうせ助けに来るなら、もっと早く来なさいよ。バカシンジ』
毒舌を吐きながらも頬赤らめるアスカなのでした。
しかし、S2機関を内蔵した量産機は次々復活。初号機のシンクロ率は250%を突破。これに呼応して月軌道にあったオリジナル・ロンギヌスの槍が地上に帰還。
レイはリリスと融合してシンジのもとに。サード・インパクトの始まりです。
映画では口の動きだけで無音だったゲンドウのリツコに対する台詞も活字に(予想通り過ぎて拍子抜けしましたが…)。リツコもゲンドウに一矢報いる大健闘。
終りまで行くかと思いきや、シンジの内面世界に突入して続きは14巻。
一体、どんなオチにするつもりなのでしょう。
やはり、オタク連中に対する絶縁(拒絶)宣言ともとれる“あの一言”で〆るのか、全く新しい希望の話として幕を閉じるのか。
果たして(ってか、次出るのいつだ?)。
で、触れないわけにはいかない「Q」ですが、うむむ、まさかここまで一筋縄で行かない展開になっていようとは…(つづく)。