デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

祝!HD化! うる星やつら/うわさのラムちゃんだっちゃ!

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♪ヘンとヘンを合わせて、もっとヘンにし・ま・しょ!
  ヘンなヘンな宇宙は、大ヘンだ!だ!だ!

何曲ものOP/EDが番組を彩りましたが、この曲(初期ED「宇宙は大ヘンだ」)くらい作品のカラーを言い当てている歌詞はないのではないかと思います。

デジタル・リマスターHD版の放送開始を記念して。

うる星やつら/第1話・うわさのラムちゃんだっちゃ!」(1981年10月14日放送/押井守演出)

記念すべき第1回・第1話。回数と話数を分けなければいけないのは、第23回(45話46話)まで、15分×2話形式だったから。

故に第1話は、主人公あたるの性格描写から両親、恋人しのぶらの人間関係紹介、鬼族の襲来から地球侵略の命運を掛けた鬼ごっこ、更にその顛末から鬼娘ラムがあたるの妻として地球に居つくまでを(OP含め)13分足らずで駆け抜けるという超絶密度に。

今なら絶対3週は引っ張るネタです(笑)。
※いえ、しっかり初回前半に押し込んでおりました(2022年リメイク版)。

半裸の少女が主人公という事で、放送時は世の良識派の顰蹙を買い、フジテレビのワースト番組上位常連だったようですが、初回から見えてます、ラムの乳●(写真3枚目4枚目)。

この回は画コンテも押井守。前のめりだなあ。

結果、押井はPTA、原作ファン、フジテレビ上層部を敵に回すことに…。

伊藤和典はこの時点では制作進行。彼が文芸(脚本)として参加する3クール目辺りから本格的にエンジンが掛かってきます。

因みに押井守はこの時、スタジオびえろ社員。

原作ファンの方には申し訳ないですが、アニメ版のキモは、ある意味、押井・伊藤の分身とも言える「メガネ」です。

後に「パトレイバー」のシバシゲオに継承されるオタクキャラは、スラップスティックを基調とする「うる星」の世界観に言葉による深みと混沌と破綻をもたらしました。

これからは放送に合わせてぽちぽちと個別エピも拾っていこうかと思います。

★2022年リメイク版第1話はこちら。