「主人公と主役ロボットの初対面は“いきなりそこに巨大な顔がある”でなければならない」(庵野秀明)
「トップをねらえ!」レビュー時にご紹介した“いきなり顔の法則”です。
あの時は、“見上げる系”に「ジャイアントロボ」をカテゴライズしてしまいましたが、間違いでした。
“いきなり顔の法則”は、ここにもしっかり生きていました。
謎の組織BF団に拉致された国際秘密警察機構ユニコーン機関日本支部の南十郎と偶然争いに巻き込まれた少年・草間大作は、BF団が世界征服の尖兵として建造した巨大ロボットGR-1を発見。
エレベーターの窓にまず顔がドーン!(写真2枚目)。
上から全身を舐めて足元へ。改めて下から上へティルトアップして巨大感を演出。
GR-1の設計者はドクトル・ガルチュア。BF団に拉致られてGR-1を建造しましたが、腕時計型の操縦機を大作少年に託して絶命。
初起動の際に声を登録した者の命令にしか従わない音声登録・認識式操縦システムによって、大作少年は世界でただひとり、GR-1(ジャイアントロボ)を動かせることに。
ウルトラマン終了から半年後というタイミングではありますが、遠景・近景の組み合わせによる奥行き感のある構図の採り方が素晴らしい(写真3~5)。
世間的にはアニメ版(地球が静止する日)の方が高評価ですが、私はこのもっさりした感じの実写版が(山下毅雄の血沸き肉踊る主題歌と共に)大好きです。
※参考:「トップをねらえ!Blu-ray発売記念~いきなり顔の法則」
→2012年3月5日