デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

原子力vs原子力。 ジャイアントロボ/ギロチン最後の日

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「ワシを撃ってみろ。ワシの身体は原子力エネルギーの塊だ。ワシの身体が爆発したら地球は木っ端微塵になってしまうぞ!」

後に「アイアン・ジャイアント」がパクリまくった感動の最終回。

ジャイアントロボ/最終回・ギロチン最後の日」(1968年4月1日/山田稔監督)

遂にBF団の秘密基地を捉えたユニコーン。大銃撃戦の末、戦闘員投降。ギロチン帝王の乗る宇宙船も撃破。

勝利を確信したユニコーンの前に巨大化したギロチン帝王が。

しかし、ガンモンス、イカゲラス、アイスラーとの三連闘をこなしたロボの原子力エネルギーはすっからかん。

勝ち誇るギロチン帝王を前に東支部長が物凄い一言。

「たとえロボは動かなくとも相手はたかが宇宙人だ。やるぞ!」

たかが宇宙人って、ちょっと、おっさん…。

その時、ロボの補助エネルギーが稼動。

「そうだ、ロボには万一の時に備えて新しく補助エネルギーが装備されていたんだ!」

大作くん、そりゃちょっと後出しジャンケン過ぎやしないかい(笑)。

再起動したロボにビビるギロチン。

「このワシとロボを戦わせてみろ。ロボもろとも地球は吹っ飛ぶぞ!」

ロボはギロチンを抱きかかえると大作の命令を無視して飛行。大気圏を突破して宇宙へ。

「ロボ、帰って来い! 何故僕の命令をきかない?! ロボ!」

ここでかかるメインテーマ口笛バージョンは後に旧ルパンも手掛ける山下毅雄の独壇場。

巨大な隕石に向かって一直線に突っ込んでいくロボ。男泣きの大団円です。

因みに監督の山田稔氏は「仮面ライダー」をシリーズで112本、戦隊シリーズも通算161本手掛けた大ベテラン。

1995年にお亡くなりになっていますが、死の直前まで「今でも藤岡君が怪我をした夢を見る」と語っていたそうです。