デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

年金暮らしに助けは来ない。 ロンドンゾンビ紀行

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『意外とノロいな。疾走してくるかと思った』

『ゾンビだぞ、走るわけないだろ!』

偉い! よく言った!

ロンドンゾンビ紀行
(2012年/マサイアス・ヘイニー監督)


アンディとテリーは爺ちゃん想いですが、いい歳こいて定職にも就かない(就けない?)ボンクラ兄弟。

爺ちゃんの住む老人ホームが取り壊しの危機にあることを知った二人はホームを救うためにボンクラ仲間と銀行強盗を決行。

想定外の大金を手にする事に成功しましたが、銀行の外はいつの間にかゾンビの群れ(近所で造成工事をしていたボンクラ作業員がゾンビを封印した古い墓地を暴いてしまったため)。

爺ちゃんが危ない!

ゾンビが溢れかえるロンドンの街をホーム目指して移動するチーム・ボンクラ。

ゾンビの魔の手はホームにまで及んでいましたが、黙って喰われるような爺さん婆さんではありませんでした。

『こんな所に助けなんか来るか! 年金暮らしは自衛するしかないんだ!』


ここで走らないゾンビvs歩行器爺さんという“遅いが故に手に汗握る”緊迫感溢るるドッグチェイスが。ゾンビ映画史に残る屈指の名シーンだと思います。

老人ホームヒロイン(?)にオナー・ブラックマン。

銃火器の扱いに精通しているようでしたが、どういうキャラ設定だったのか気になります。

乾いた明るさが心地良い大英ゾンビ映画でした。