
これだけの条件を揃えて、これだけのお膳立てを整えて…。
どうして盛り上げてくれないのよ!(嗚呼、興奮のあまりオネエ言葉に…)
いくらギャグとして割り切ると言ってもモノには限度ってものがあるでしょ。
実は“原発”“放射能”“パンチラ”以外に “活劇的演出”も禁じ手になっているんじゃ…。
「COPPELION/第10話・人間」(2013年12月6日放送/工藤進演出)
風で移動している高汚染地域(ゾーン)を避けるため、故障中の電車を修理・起動させることにしたプラネットの生存者一行。
妨害が予想される第一師団と小津姉妹を引きつけるために陽動作戦を展開する荊たち。
颯爽と出陣したのはいいですが、実はどちらもノー・プラン。
学校時代、小津姉妹にイジメられた事がトラウマになっている葵は小津姉妹の顔を見ただけで泡吹いてガクブル。
ひたすら逃げまくっておりましたが、ノーセンスが小津詩音にフルボッコにされるのを見て怒り心頭。「許さない…」
詩音の攻撃をかわすとそのまま空中浮揚(写真2枚目)。おお、ついに葵が覚醒か!っと思ったらそのまま湖の足漕ぎスワンに着地。そのままスワンに跨ってトンヅラ。
えええ、それだけ? ってかノーセンス放置?
詩音もスワンに乗り込んで追撃開始…キコキコ…って間抜けだろ、その図(写真4枚目)。
目の前には橋。橋げたが邪魔で通れない。橋の上には姉、歌音。絶体絶命。
ここで荊がロケットランチャー一閃。橋破壊して逃げ道確保。
ああ、ちょっと待て。撃つなら後の詩音狙えよ。もしくは、横で遥人が「歌音の弱点は水だ。水中では電撃が撃てないからな」って言ってるんだから歌音の足元狙って水中に落とせよ。
余談ですが、橋の上で水に慄いている歌音姉さんはちょっと乙女チックで可愛かったです(写真3枚目)。
息吹の出産も電圧の調整もゾーンの移動ももはやどうでもいいくらい緊迫感無し。
第一師団にいる息吹の子供の父親はあっさり見つかるし、彼が第一師団を裏切る時も、前フリ、タメ共にゼロなので葛藤も苦悩も伝わらない上に感情移入も難しく…。
ようやく最後に鉄蜘蛛(写真一番下)が現われて画的には派手になりましたが、「ようし、これで巻き返すぞ!」と思うほど私も学習機能が無いわけではありません。
今更降りるのも悔しいので、最後までお付き合いするつもりではおりますが、せめてもうちょっと盛り上げてくださいませ。
原発とか放射能とかもうどうでもいいから。活劇としてのスピード感と高揚感をきちんと演出して。お願い。
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諸般の事情で明日(土曜)の更新は夕方頃になります。
時に。
発売日だというのに、「這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム」4巻が平積みになっていないというのはどういう事だ(怒)。