そりゃほとんどブラックゴーストだぞヤマダ。 勇しぶ♯10
「店長、当社で再建予定の武器・防具メーカーのリストが揃いました」
これまでは、巨大資本にモノを言わせた記号としての壁でしたが、戦争状態を復活させて倒産した武器メーカーを買収・再建させるとなると、ちょっと立ち位置が変わってきます。
もうほとんど“死の商人”、ブラック企業の上を行くブラックゴースト団です。
くどいようだが、シナリオには目を通せよ、ヤマダ電機。
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。/第10話・勇者になりたかった俺と魔王になりたくなかったあいつ。」(2013年12月8日放送/南部生演出)
勇者が必要な世界を再び創るために、フィノに魔王の座を継承させようと暗躍する謎の一団。
それは魔界の住人と勇者になりそこなった(そしてその価値観だけに固執する)人間とこの機に乗じて金儲けをしようという家電量販店の寄り合い所帯。
「俺様、魔王にはなりたくない。親父は本当に怖い奴で、人間だけじゃなく母さんみたいな弱い魔人にも酷い事をしまくっていた。俺様はそれがとても嫌で…。だから、ここに来たんだよ。だけどな、魔王にならなくて済む方法を思いついたんだ。俺様…店長になる!」
何と、レオン魔界一号店店長を狙う事を宣言したフィノ。
「魔人だっていい連中は沢山いるんだ。レオンができれば、きっと人間の世界のように生まれ変わる。だれもが笑って暮らせる世界にな」
その心には上条当麻が宿っています。
今回、ラムディミア・ド・アクセイメモールが魔界の名門の令嬢であることが判明しました。
フィノの魔王継承にお力添えを、という魔人レイドの懇願を一蹴。
「フィノに魔王は勤まらん。マジックショップがお似合いだに」
「大丈夫です。これがありますから」
「ブラッドストーン(支配の血星石)! まだ残ってただか。そんなおぞい物、棄てないや! 今更、人間も魔人もないに。魔王は滅びただで」
「何度でも復活する。魔王とはそういうものです」
こっちの心にはムスカが宿っているようです。
「失敗を気にし始めるのは自分の中に夢が生まれた証拠だけ。こっち(人間界)に来て本当に良かったな…道を間違えんでや」
思い悩むフィノに指針を示そうとするラムディミア。オビ・ワンの立ち位置ですね。
レイズに拉致され、ブレイズの口からラウルが勇者に最も近かった男であることを聞かされるフィノ。
最終回に向かって巻きが入って来ました。