『凄いことだよな、俺様が稼いだお金で買い物が出来たんだぞ。凄いな。レオンでお客様が欲しいアイテムを買って、そのお金が給料になって、俺様はこうして欲しいものを買う。もしかしたら、これはそのお客様が作ったものかもしれないんだ。皆が皆、繋がってるんだよ。喰うか喰われるかだけじゃない。ここは魔界とは全然違うんだ。自分のためにお金を稼ぐことが人の役に立っているんだ。皆が欲しいものを手に入れて、皆が笑顔になれるんだよ。こんな仕組みを考えつくなんて、人間って凄すぎるぞ』
やはり作者は花登筺なんじゃないでしょうか。
「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました/第9話・魔王の娘さんが貰った初任給の有効活用について。」(2013年12月1日放送/えんどうてつや演出)
待ちに待った給料日。フィノにとっては初給料。
何か記念になるものを、とラウルと一緒に買い物へ。
先週の水着回(♯8)に続くデート回。もう微笑ましいのつるべ打ち。
前夜の突発的だいしゅきホールドと翌日街中の“車に轢かれそうになったフィノをラウルが「危ない!」ホールドしてフィノがドッキン”という2段イベントで互いを異性として意識。
ダメ押しにフィノのドレスアップにお約束過ぎて突っ込む気力も起きない“フィノってこんなに可愛かったっけ?”独白。
覇道王道冥府魔道。これぞラブコメの醍醐味って奴ですな。
このコッテコテな展開に冒頭の“勤労感謝と幸せねずみ講理論”がさりげなく挟まっていたりするので気が抜けません。
仕事が辛くなったらこの箴言を唱えよう。
自分がホラーやアニメやメタルやフィギュアやモデルガンに現(うつつ)を抜かす事が社会を支えていると信じよう。
そう俺は世界と繋がっている。さあ、買い物だ…。