デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

英国vs米国、死体カウント選手権。一番屠った奴は誰だ?

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お馴染み英国Totalfilmが「最も危険な奴ら50選(50 Most Dangerous Movie Villains)」を発表しました。

ま、やたらとたくさん殺した奴ら、という意味合いです。

ちょっとそそられるタイトルでしたが、主流は1位の「トランスフォーマー(1986のアニメ版)」を筆頭に、2位「スタートレック(2009)」、3位「銀河ヒッチハイクガイド」、5位「スターウォーズ」など“惑星爆破”系。

これではコツコツと地道に働いているジェイソン(9位)、マイケル・マイヤーズ(19位)、フレディ・クルーガー(30位)、ジグソー(31位)、ピンヘッド(33位)、レザーフェイス(37位)らが妙に小者に見えてしまうではないか。

何より、対象が悪者(Villains)限定なので、正義の死体製造マシン「コマンドー」の付け入る隙がありません。

変り種として「ハプニング」の“自然”という飛び道具がありましたが、ランキングとしてはすこぶるバランスが悪いと言わざるを得ないでしょう。

※全ランキングを見たい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-most-dangerous-movie-villains

溜飲を下げてくれたのが、米ミシガン州立大学の博士課程でコンピュータサイエンスを研究するランダル・S・オルソン氏が作成した「映画史上最も人を殺した俳優トップ25」

1位はアーノルド・シュワルツェネッガー。トータルで369人(1本の最多殺人数は「コマンドー」の74人)。

納得です。

2位はチョウ・ユンファで295人、3位はシルベスター・スタローンの267人でした。

このランキングの根拠となったのが、「映画の中の死」を集計している米ウェブサイトMovie Body Countsのデータベース…だと言うのですが…、

ちょっと待て。映画の中の死体の数だけをひたすらカウントしているサイトがあると言うのか? そんな馬鹿なサイトが…ありました。

http://www.moviebodycounts.com/

いやあ、実に様々な視点からボディ・カウント(以下BCと略)をしております。

作品別キャラクター(シリーズモノをまとめず個別にカウントする)の第1位は「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」の拝一刀(若山富三郎)。BC150!

5位にはランボーの87体を抑えて「AKIRA」の鉄雄がランクイン(BC96)。

おっと、こっちのランキングだとジョン・メイトリックス(@コマンドー)のBCは81になっているぞ。

まさかひとりで2回以上死んでいる役者がいるのを見抜いてダブルカウントを避けたとかいう高等テクニックを駆使したわけじゃあるまいな?!

どんなデータでも10年溜めれば金になる…昔、マーケティングの会社にいた時の金言ですが、このデータベースは凄いなあ…。