誰かの選んだランキングには難癖つけたくなるのが人情(?)というものですが、あまりにエッジの効いた選出をされると、例えそれが自分の好みでなかったとしても認めざるを得ません。
英国TOTALFILMが選出した「80年代最“恐”ホラー25選(25 Scariest ’80s HorrorMovies)」。
どうせ、あれとかあれとかが上位なんだろう、とタカを括っておりましたが、何でしょう、この前のめりなランキングは。
今回に限り、25本全部列挙します。
1.食人族(1980)
2.In A Glass Cage(1987)
3.エンティティー/霊体(1981)
4.ポゼッション(1981)
5.遊星からの物体X(1982)
6.ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録(1986)
7.チェンジリング(1980)
8.シャイニング(1980)
9.ザ・バニシング-失踪-(1988)
10.インフェルノ(1980)
11.ネクロマンティック(1987)
12.フロム・ビヨンド(1986)
13.ヘルレイザー(1987)
14.ビデオドローム(1983)
15.死霊のはらわた(1981)
16.ビヨンド(1981)
17.ハウリング(1981)
18.狼男アメリカン(1981)
19.ソサエティー(1989)
20.ザ・フライ(1986)
21.死霊のえじき(1985)
23.アルタード・ステーツ(1980)
24.ポルターガイスト(1982)
25.13日の金曜日Part2(1980)
どうですか、お客さん。まさか「食人族」が1位とは…。
“これってホラーだったっけ?”な作品も混じっておりますが、前半で独自色出して、後半で王道を並べつつ、変わり種も混ぜて来る、変化に富んだランキングです。
作品の好き嫌いはあるかもしれませんが、監督を追っていくと「これぞ80年代!」な名前が並びます。
異彩を放っているのは4位の「ポゼッション」(アンジェイ・ズラウスキ監督)ですね。
イザベル・アジャーニの“向こうの世界に行ってしまった”狂乱演技に痺れます。
中盤では11位の「ネクロマンティック」(ユルグ・ブットゲライト監督)、後半では19位の「ソサエティー」(ブライアン・ユズナ監督)でしょうか。
かたや死体愛好、かたや肉体が融合する乱交パーティというエロス×デカダンスな悪夢。
12位の「フロム・ビヨンド」もどちらかと言うと陽の当たらない作品なのでランクインは嬉しい限り。
賛同しがたい作品もありますが、ちょっと太刀打ちできないランキングです。
※詳細はこちら→http://www.totalfilm.com/features/25-scariest-80s-horror-movies