『迷う事はありませんわ。作りましょう! リトさんのハーレムを!』
ハーレム講座2発目は、エロゲの域に達したと言っても過言ではない、この作品を。
「To LOVEる-とらぶる- ダークネス[北米版BD-BOX]」(2012年10月-12月放送/大槻敦史監督)
2008年の「To LOVEる-とらぶる-」…をほぼ無かった事にして、2012年にリブートした「もっとTo LOVEる-とらぶる-」…の直球続編にしてスピンオフ。
健全にスケベではあるものの女子に対して免疫が無く、クラスメイト・西連寺 春菜(さいれんじ はるな)に密かに憧れているも告白できずにいる高校生・結城梨斗(ゆうきりと。以下リト)。
彼の元にデビルーク星の第一王女・ララ・サタリン・デビルーク(以下ララ)が転がり込んで大騒ぎ、という基本設定はそのまま(「うる星やつら」の変形です)。
前作と大きく異なるのは、ヒロインの交代と肌色面積の大幅アップ。
「ダークネス」のヒロインは、前作中盤からレギュラーとなった、ララの妹にしてデビルーク星第3王女、モモ・べリア・デビルーク(以下モモ)と、宇宙一危険な殺し屋、金色(こんじき)の闇ことヤミちゃん。
お話は、リトの周囲にいる(程度の差こそあれ、リトに好意を抱いている)女性たちが等しくリトに愛されるためにリトのハーレムを造ろうと画策するモモの「ハーレム計画」と、ヤミ生誕の謎に起因する「ネメシス計画」の2本立て。
ハーレム計画が肌色担当、ネメシス計画がバトル担当という役割分担です。
前作までのヒロインだったララと西園寺は完全に脇に回っているのですが、これが大正解。
性格は異なりますが、ララも西園寺もひたすら真面目(純粋)で影がなかったので、ラブコメの起爆剤としてはどうしてもパワー不足で。
その点、意識的にリトに迫り、腹黒いとも言える策略をめぐらせるモモと、人間的感情を捨てた生体兵器でありながら、ツンデレとして覚醒しつつあるヤミは、見事な両輪。
リトのラッキースケベも“神業”と呼べる領域に達し、とてもお子様には見せられないレベルに。
↑見よ!選ばれし者のみが実践しうる神業ラッキースケベの数々↓
肌色面積が増えたのは、原作の掲載媒体が月刊誌「ジャンプスクエア」に移籍(正編掲載誌は「週刊少年ジャンプ」)したため。
原作9巻は2014年に福島県に於いて青少年保護育成条例に基づく“有害図書”に指定されるという“栄誉”を獲得しています。
その他ヒロインズの中では、「ハレンチだわ!」と言いつつ、しっかりリトとの家庭を妄想している風紀委員の古手川唯と、兄リトを日増しに意識するようになっている自分に戸惑う妹の美柑を推します。
本作も「わたしたちのハーレムはこれからよ!」な寸止めエンドになっているので、是非、2期(通算4期)を…と思っていたら製作決定しました。
『To LOVEる-とらぶる-ダークネス2nd』(放送時期未定。スタッフは継続)
愉しみです。
北米版BDは、BD1枚に12話全て突っ込む荒業で4,300円前後。TV放送で画面を覆い尽くしていた光と影は全て取り払われ、肌色パワー満開になっています。