擬人化した鉄砲少女(鉄砲持った少女ではありません。少女に見える鉄砲です)のわくわくスクールライフ。
重い銃は巨乳、スケルトンストックはTバック…。
考えたら負けです。今こそ師父の教え“Don’t Think! Feeeeeeel!”の実践を!
「うぽって!! UPOTTE!![北米版BD-BOX]」(2012年7-9月放送/加戸誉夫監督)
あまり良い評判をきかない本作ですが、私は大満足でした。ここまで妄想広げられれば、これはもう“男子の本懐”と言って良いのではないかと…。
青錆学園は銃器が通う学校。初等部はサブマシンガン、中等部はアサルトライフル、そして高等部はバトルライフル(つまり、使用弾の大きさで分類)が日々勉学(と実戦)に励んでいます。
主な舞台は中等部。FNC(ふんこ)を中心に、M16A4(いちろく)、SG550(しぐ)、L85A1(える)の4人が主人公。
長物はあまり詳しくないので、要所要所に挿入される“解説”は実に勉強になりました。
原作+スピンオフ「なの」のエピをいい感じに混ぜ込んで全10話。東側の銃であるAK74らに襲撃される“熱海編”がクライマックスになる構成です。
熱海で銃器としての闘争本能に目覚めるむふんこ。
原作からの割愛で残念だったのは、熱海編に高等部が絡まない事(別行動という理由で本筋から切り離されてしまった)。
G3による熱海城からの超長距離射撃は見たかったですね。
逆にアニメオリジナルで良かったのは中等部チーム対抗戦でいちろくが見せたファニング。
M16のボルトフォワードアシスト(閉鎖不良した時に強制的に手動閉鎖するパーツ)を利用してSAAのファニングのような連射を決めるシーンは「よくそんな事思いついたな」と感心してしまいました。
キャラのイチオシはしぐとえる。
酷寒のスイスで尾根から尾根を狙える名機SG550(しぐ)と、ジャムるわ割れるわマガジン落ちるわの欠陥銃L85A1(える)。
思ったことを口にできず、心のフキダシを埋めながら目で語る様もまた可愛いじゃないですか。
北米版BD-BOXは全10話+OVA1話(コミックス4巻限定版付属)をBD2枚に収録して4,700円前後。
原作はまだ続いているので、ネタがたまった所で是非2期を作って欲しいと思います。