米国の銃器メーカーCulper Precision社がレゴで作られた子供のおもちゃのようなピストルを製造しました。
レゴで作られた本物そっくりのおもちゃ、ではありません。レゴで作ったおもちゃのように見える本物の銃です。
ベースになっているのはオーストラリアのグロック社が製造したストライカー式ポリマーフレーム自動拳銃GLOCK19。
完璧な相似形。
アクション映画等での登場頻度も高く、日本でもお馴染みの銃です。
どれくらいお馴染みかと言うと「ゆゆ式」でゆずこが手にしてしまうくらいお馴染み(グリップ部をタオル地にしたら、いざという時に踏みとどまれるんじゃないかという例え話で)。
ニューヨーク市警を始め、ドイツのGSG9、国連の保安要員用としても採用され、日本人の(世界的に見れば小さな)手でも握れる大きさであることからSATでも採用されている(と言われています)。
小さな手でも握れる…子供でも撃てない事はない大きさという事です。
名称はグロックとブロックを掛けてBLOCK19。
悪趣味の極み…だと思います。
Culper Precision社は「我々はBLOCK19を、射撃の練習やトレーニングでしか得られない喜びを語る機会を創出するために作りました(We built Block19 to create an opportunity to talk about the enjoyment of the shooting sports and the joy that can only be found in marksmanship practice and training.)」とか言い垂れておりますが…。
当然、レゴはこれに反発。製品の製造中止を求め、Culper Precision社はこれに応じるとワシントン・ポスト紙に語ったそうですが、現時点でしっかりHPには掲載されています。
実射の動画まで付けるサービスぶり。
米国では、本物の銃に酷似した子供用玩具を製造することは違法ですが、メーカーが玩具に似せた銃を製造することを明確に禁止する法律はないそうです。
時事ネタは本ブログの芸風に合わないと思ってスルーしておりますが、幾ら普段「銃火器大好き」「ホラーテラーで皆殺し」な話ばかりしているとは言え、流石にこれは酷いのではないかと思い取り上げた次第です。