「嵐が…来る!」
色々と思う所のあるミニシリーズでしたが、ようやく最終章。
「THE NEXT GENERATION パトレイバー/第7章 Epsode12 大いなる遺産」(2015年/押井守監督)
完全に劇場版へのブリッジ。大いなる予告編です。
健康上の都合で警視総監退任。てっぺん交代で気になるのは特車2課の存続問題…ですが、これにも増して上層部が気にしているのが、特車2課先々代隊長2名が残したと言われる『大いなる遺産』。
特車2課存続を目的とした“それを公にされたら上から下まで「えらいこっちゃ」になる”と囁かれている信管咥えた不発弾。
誰もが恐れると同時に、誰もその正体を知らない謎の遺産。
事の真相を知る元第1小隊隊長・南雲しのぶは現在、国連の統括下にあるどこぞの(中東?)難民キャンプに潜伏中。そして元第2小隊隊長・後藤喜一は行方不明。
当時の生き証人は整備班班長・シバシゲオただ独り。シバは後藤の後輩である現特車2課第2小隊隊長・後藤田に訊く。
「守るべきものはあるか?」と。

答えを求めて後藤田が訪ねた相手は…某所に収監中の柘植行人!(これが根津甚八さんだったら感涙にむせび泣く所ですが、無い物ねだりは止しましょう)

後藤田の元に届けられた小包。中身は携帯電話。掛けて来た相手(着信表示)は…“ごとう”。
「P2」の立役者が全員揃いました。何一つ明らかにはされていませんが、“気を持たせる”という意味では十分その責務を果たしています。

劇場版の予告で南雲さん(榊原さん)の声が流れた時は毛穴が開きました。
思うに、ミニシリーズをこんなに作らず、第1章(Epsode0、1)と第7章(Epsode12)を抱き合わせて廉価販売し、とっとと劇場版に移行したらドッカンドッカン客入ったんじゃないでしょうか。
で、当の劇場版『首都決戦』は「劇場(初)公開版」「ディレクターズカット版」を別パッケージにして同時発売(11月3日。やりやがったな、ハピネット)。
同時発売で敢えて「劇場(初)公開版」を買う人間がどれほどいるのだろうか(価格は公開版BDが6,264円、DC版BDが8,424円。Amazonで予約すると価格差は約1,000円まで縮まる)。
DC版公開は10月10日(土)。