
『いいからお前らは俺の作ったチャーハン喰ってりゃいいんだよ!』
上海亭の親父の叫びこそ、押井守が言いたかった事のような気がします。
「THE NEXT GENERATION パトレイバー/第0話・栄光の特車二課、第1話・三代目出動せよ!」(2014年/押井守総監督)
劇場版の公開が近いので、重い腰をあげてみました。
まあ、文句はたぁくさんあります。
千葉さんの舞台芝居満開の演技、良く分からない隊歌(独立愚連隊リスペクト?)、中国寄りな立ち位置、アル中搭乗者と言う常軌を逸した設定、リボルバーキャノンでキノコ雲という悪ふざけにも程がある描写、画が繋がっていない編集などなど。
“押井実写にアタリ無し”のジンクスは今回も健在…ではあるのですが、それでも敢えて「これは…アリ」。
第0話は、オリジナル唯一の生き残りシバシゲオ(千葉繁)の語りによる経過報告。
個性的な初代、凡庸な二代目を経て、現在は無能な三代目という設定。
特車二課第一小隊は解体。レイバー操縦技術の継承という名目で第二小隊だけが細々と命を繋いでいます。
ここでオリジナルメンバーのその後が語られますが、押さえておきたいのは後藤隊長が行方不明という事と、南雲隊長が中東の難民キャンプにいるらしいという事。
『二足歩行なんていうファンタジーに入れ込んじまったおかげで、日本のロボット技術はいつのまにか後発の国々の後塵を拝するようになっちまった! 二足歩行ロボットという存在自体が、純粋な工学技術の成果と言うより、ある種の願望やフェティッシュの産物だったんだ!』
『でも、自分は嫌いじゃないすけど…』
『俺だってそうだよ!』
押井の本音か、照れ隠しか。
ちょっと長めのアバンという体で第1話へ。
まったりとした特車二課の日常はオリジナルでもよく見られた光景。グリフォン編よりも14話「あんたの勝ち」とかの方が好きな人はすんなり入り込めると思います。
“アリ”としたのは、発進のシークエンスを「これでもか!」と見せてくれた事。
原寸大リボルバーキャノン(どう見ても357パイソンですが)に弾丸装填というガリバーな世界が見られた事。

そして出動現場に水道橋重工のKURATASがいた事。

造形作家の倉田光吾郎とロボット制御ソフト「V-Sido」を開発した吉崎航による制作チーム「水道橋重工」。
彼らが開発したのが、人間が搭乗して操縦可能な巨大ロボット「クラタス」。
全高約4m、オプションにより変化しますが重量約4t。ディーゼルエンジン搭載。ナンバーを取得すれば公道を時速10キロで走行可能。

モビルスーツです。アーマード・トゥルーパーです。
お値段、1億2,000万円(両腕無しのスターターキット)。
Amazonで買えます(送料350円←なんじゃそりゃ)!
TVシリーズの最後に毎回表示された「この物語はフィクションである…が、10年後には定かではない」のテロップを思い出します。
予定よりちぃっと時間がかかりましたが、ようやく現実が追い付いてきたようです。